ギュルヴィ(撮影:下野雄規) 今週の土曜日は、阪神競馬場でシリウスS(GIII・ダ2000m)が行われます。
12年以降の阪神ダート2000mで開催されたシリウスS(計10レース)は、すべてハンデ戦で開催されています。ハンデ戦は、実績に乏しい馬や近況で苦戦している馬でも斤量差を生かし好走するケースがあるのが特徴と言えます。
データ対象のシリウスSも、前走で負けた馬が変わり身を見せるケースが少なくありません。ただし、前走の着差には注意が必要であることも覚えておきたいところです。
データ対象のシリウスSでは、前走で勝ち馬に1.1秒以上の差をつけられた馬が[0-1-2-45]と苦戦しています。前走で大きな差をつけられて負けた馬は、能力的に足りない可能性が高いことやリズムを崩していることから苦戦していると考えられます。
人気薄が馬券に絡むケースも珍しくはないシリウスSですが、前走で大きな差をつけられて負けた馬については、評価を下げて考える必要があると言えるかもしれません。
ここでは、上位人気が予想される馬の死角となりそうなデータをひとつ紹介します。
【条件】
前走1.1秒以上の差で敗戦かつ今回斤量増
[0-0-0-9]複勝率0%
該当馬:ヴァルツァーシャル、ギュルヴィ
(過去の該当馬:14年ジェベルムーサ2番人気9着)
※特に言及のない限り、データは12年以降の阪神ダート2000mで開催されたシリウスS(計10レース)を対象にしています。
上位人気が予想されるギュルヴィが該当しました。
データ対象のシリウスSで、前走1.1秒以上の差で負けた馬かつ今回斤量増の馬には好走例がありませんでした。前走で大きな差をつけられて負けた上に、斤量増が大きな負担になるため、力を出し切れていない馬が多いのでしょう。
該当馬に挙げたギュルヴィは前走3着とはいえ、勝ち馬に1.1秒の差をつけられています。前走は重賞のマーキュリーCでの3着なので字面はよく見えますが、4着以下の馬を見るとやや相手に恵まれた印象もありますし、前走の結果を鵜呑みにするのは危険かもしれません。
そして、今回の斤量は57キロで、前走から3キロ増となります。57キロを背負うこと自体は問題ないと思いますが、前走から大きく斤量が増えることに戸惑ってスピードに乗り切れないシーンは十分に考えられます。
また、ギュルヴィは510キロを超える大型馬でトビも大きいタイプ。これまでのレースでは、馬群に囲まれる形だとストライドを目一杯に伸ばせないため、苦しい競馬を余儀なくされるケースも見られました。外目をすんなり走るか、ハナもしくは2番手でノビノビ走ることが好走条件と言えます。競馬の形に注文がつくのもマイナス材料と言えるのではないでしょうか。
今回は人気が有力で他馬からマークされる立場での出走になります。簡単には自分の形に持ち込めないでしょうし、力を出し切れずにレースを終えてしまう可能性も考慮したいところ。配当的な妙味もありませんし、ここは思い切ってギュルヴィを切った馬券で勝負したいところです。
重賞レースの参考に、是非お役立てください。