「“金融”というものはなくなりません」りそなグループが目指す“暮らしに溶け込む”新たな金融サービスとは?

0

2026年09月25日 21:00  TOKYO FM +

  • チェックする
  • つぶやく
  • 日記を書く

TOKYO FM +

「“金融”というものはなくなりません」りそなグループが目指す“暮らしに溶け込む”新たな金融サービスとは?
笹川友里がパーソナリティを務めるTOKYO FMのラジオ番組「DIGITAL VORN Future Pix」(毎週土曜 20:00〜20:30)。この番組では、デジタルシーンのフロントランナーをゲストに迎え、私たちを待ち受ける未来の社会について話を伺っていきます。9月19日(土)の放送は、先週に引き続き、株式会社りそなホールディングス 執行役 兼 グループCDIOの川邉秀文(かわべ・ひでふみ)さんが登場。りそなグループが取り組む新事業のことや今後の展望について話を伺いました。


(左から)川邉秀文さん、笹川友里


川邉秀文さんは、1996年に大和銀行(現:りそな銀行)へ入行。2015年、りそなホールディングスのIT企画部グループリーダーに就任。その後、2020年にグループ戦略部部長(特命担当)、2022年にDX企画部長兼グループ戦略部長を歴任。2024年には執行役に就任し、DX企画部、カスタマーサクセス部、データサイエンス部などの副担当を務めています。2026年からは執行役 兼 グループCDIOとして、DX個人部、DX法人部を担当。グループ全体のデジタル変革を統括しています。

◆JR西日本と目指す暮らしに溶け込む金融

りそなグループは今年の春以降、新たな取り組みを相次いで発表しています。そのなかで、今話題になっているのがJR西日本と資本業務提携を結んで進めている「WESTERミライバンク(仮称)」という銀行サービスです。

これは、銀行と事業会社が連携し、銀行の金融機能を事業会社のお客さまに届ける仕組み「BaaS(バンキング・アズ・ア・サービス)」を活用したもので、川邉さんは、「JR西日本様は鉄道事業が中心の会社でございますので、銀行免許をお持ちではないと。そういった事業会社さんのお客さまに、金融サービスをお届けしたいといったときに、今回であれば関西みらい銀行がプラットフォームになっていますけれども、我々のグループがベースの金融機能を提供するということをおこなっています」と解説します。

そのプロジェクトの1つとして、2027年度中のサービス開始に向けて進められている「おさいふWESTER」があります。こちらは、JR西日本が展開する会員アプリ「WESTER」やスマホ決済サービス「Wesmo!」などと銀行機能を組み合わせ、金融サービスをより生活者目線で届ける仕組みが構築される予定です。

例えば、電車での移動や沿線での買い物など、普段から何気なく利用しているサービスにも金融・決済機能が組み込まれています。今回の連携では、そうした金融機能を日々の移動や暮らしのなかに組み込むことを目的とし、「銀行がフロントに出ずとも、しっかり金融機能を使える状況をJR西日本様と目指しています」と川邉さんは説明します。

さらに、9月16日からスマートフォンアプリ「りそなグループアプリ」内で利用できる新サービス「りそなプラス」がスタートしました。こちらは、りそなグループアプリに金融サービス以外の機能を組み込み、取引を始めることで暮らしに役立つサービスも利用できるようにするというものです。

川邉さんは、このサービスの中核となる2点を紹介します。1つは“暮らしのサービス”です。福利厚生を中心に展開するベネフィット・ワンが提供する国内外140万件以上の優待サービスをアプリに組み込み、それを利用することができます。もう1つは“ポイントサービス”です。国内最大の加盟店網を有する日本唯一の国際カードブランド・JCBの「J-POINT」と連携したポイントサービスのリニューアルがおこなわれます。なお、このサービスは2027年度に導入予定です。

これらの取り組みによって、川邉さんは、これまで重視してきた“使いやすさ”だけでなく、「いわゆる“利得性”ですね。お得な観点をプラスしてお届けしようというのが、りそなプラスです」と強調します。

2週にわたり、りそなアプリのサービス面について話を聞いてきた笹川は、「1週目では、お金の振り込みや残高確認のときに開くアプリかなと思っていたのですが、ここまで聞いていると、移動のときだったり、ポイントが付与されたり、いろんな側面で活用できるものがあるアプリなのですね」と充実ぶりに驚きます。これに対し、川邉さんは金融機能を前面に出すのではなく、個人の生活や暮らしのなかで、自然とアプリが利用される状態をつくることを目指しているところだと言います。

そこで意識しているのが「共創」という考え方です。「サービスを実現させようと考えたときに、単独でできることってすごく限られています。そういったところで、ベネフィット・ワンさんの機能だとかJCBさんの機能、実際に我々がリーチできないお客さまという意味では、JR西日本さんのお客さまにチャネルを使って(サービスを)お届けする。これが共創ということかなと思っております。我々がしっかり磨き続ける金融サービスを、そういう共創プレイヤーと一緒にお届けできる形が、今だからこそすごく必要ではないかなと思っています」と力を込めます。

◆りそなグループが描く“未来の社会”

続いて、笹川が「お客さまとの向き合い方について、どんなこだわりをお持ちですか?」と質問します。これに川邉さんは“パーソナライズ”というキーワードを挙げ、「個々のお客さまによって、資産状況や課題点は全然違ってきます。そのため、一人ひとりに寄り添ってサービスを作ることが今後の勝負になってくるのですが、そこで必要になるのが、生成AIや前提となるデータ活用です」と語ります。

りそなグループでは、これまでもデータ分析を通じてお客さまのニーズを捉え、それをサービスに反映してきました。そこに生成AIを組み合わせることでお客さまへの理解をさらに深め、一人ひとりに合わせたサービスを届けられる可能性が広がります。

そして、最後に笹川が「りそな銀行が描く未来の社会について、ぜひ教えてください」と尋ねると、「金融だけにこだわっていると、お客さまに受け入れていただけるサービスはなかなかできません」と川邉さん。

だからこそ、特に個人向けのサービスでは、金融を生活や暮らしのなかに自然に溶け込ませていくことを目指しているとし、「“金融”というものはなくなりませんので、必要なものをどれだけ使われる状態に作り上げるか。そして、その結果として、お客さまの未来の生活や暮らしを少しだけプラスにできればいいなと思っています。なので……あまり大きなことは言えませんが、私としては、この“少しだけプラス”というところを(突き詰めて)やっていきたいなと思っています」と話していました。

次回9月26日(土)の放送は、三井倉庫ホールディングス株式会社 上級執行役員 情報システム担当の佐野直人さんをゲストに迎えてお届けします。物流×DXの相性についてなど、貴重な話が聴けるかも!?

----------------------------------------------------
この日の放送をradikoタイムフリーで聴く
※放送エリア外の方は、プレミアム会員の登録でご利用いただけます。
----------------------------------------------------

<番組概要>
番組名:DIGITAL VORN Future Pix
放送日時:毎週土曜 20:00〜20:30
パーソナリティ:笹川友里
番組Webサイト: https://www.tfm.co.jp/podcasts/futurepix/

動画・画像が表示されない場合はこちら

    前日のランキングへ

    ニュース設定