デビルマン、宇宙戦艦ヤマト、キン肉マン…日本アニメ史を支えてきた白土武が明かす、名作誕生の裏側と「アニメーターの本質」

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2026年09月26日 20:20  TOKYO FM +

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デビルマン、宇宙戦艦ヤマト、キン肉マン…日本アニメ史を支えてきた白土武が明かす、名作誕生の裏側と「アニメーターの本質」
放送作家・脚本家の小山薫堂とフリーアナウンサーの宇賀なつみがパーソナリティを務めるTOKYO FMのラジオ番組「日本郵便 SUNDAY’S POST」(毎週日曜15:00〜15:50)。今回の放送では、「タイガーマスク」「デビルマン」「宇宙戦艦ヤマト」「キン肉マン」など数々の名作アニメを手がけてきたアニメーターの白土武(しらと・たけし)さんと、MIRAIアニメプロジェクトのアシスタントをつとめる芸人の宮川たま子さんをお迎えしました。


(左から)パーソナリティの小山薫堂、白土武さん、宮川たま子さん、宇賀なつみ



◆アニメーターの仕事と「宇宙戦艦ヤマト」の裏話

白土武さんはアニメーター、アニメーション演出家、監督を務め、「タイガーマスク」「デビルマン」「宇宙戦艦ヤマト」「一休さん」「キン肉マン」など、日本のアニメ史を彩る数々の作品に携わり、作画監督や演出、キャラクターデザインなどを手がけてきました。現在は子どもたちを対象にしたアニメーション制作の指導にも力を入れており、今年は沖縄の小中学生とともに首里城をテーマにした短編アニメ「サイオン」を制作。長年培ってきたアニメーションの技術や楽しさを次の世代へ伝える活動を続けています。

アニメーターの仕事について、白土さんは「絵を描くことだけがアニメーションではないんですよ。大勢で1つの作品を完成させていくものなので、いろいろな分野がある」と語ります。自身は、その中で絵を描く「作画監督」や「キャラクターデザイン」の役割を担ってきたと説明します。

「宇宙戦艦ヤマト」制作当時の振り返りでは、メインキャラクターを複数人で競作し、プロデューサーが選定・リメイクして最終的に仕上げた歴史に言及します。小山から「この先どうなっていくか想像しながら描いていくんですか?」と問われると、白土さんは「当初は50何話目で地球に帰ってくる予定だったけど、1話につき相当予算がかかるので、途中でお金が切れちゃって(笑)。『じゃあ24本で地球に帰ろうか』と(笑)。急遽、最後の2、3本でバタバタと地球に帰ってきました」と、当時の切迫した制作裏話を明かしてスタジオの笑いを誘いました。

また、最も難しい作業として「絵コンテ」を挙げ、「作品の設計図であり、土台であり、基礎工事。そこが崩れると作品そのものが成り立たなくなってしまう」と語る白土さん。小山が「カメラマンであり、監督であり、俳優でもある、3人分くらいの仕事」と表現すると、白土さんも「画面設定も全部テーマに合わせて描いていくのが、非常に大変でもあり面白くもあり」と頷きます。

さらに、日本のアニメが世界で愛される理由について、白土さんは「手前味噌ですけど、タイガーマスクも、デビルマンも、全部どこかに日本独特の『わびさび』が混ざっているというか。旅行に来た人が感じる日本の良さとアニメの良さが結びつき、ここ20年くらいで世界に通じるようになった」と独自のアニメ観を語りました。


宇賀なつみのイラストを描き進める白土武さん



◆沖縄の子どもたちと挑む首里城アニメ

後半からは、白土さんの出演のきっかけを作った、吉本興業に所属する沖縄県出身の女性芸人・宮川たま子さんも登場。沖縄の首里城復興に合わせ、地域の小中学生や渡嘉敷島のおじいちゃん・おばあちゃんたちとともに短編アニメ「サイオン」を制作しているプロジェクトの進捗を報告しました。

「先生のやりたいことが『子どもたちに絵を教えたい』っていうのと、子ども食堂っていうのもあったので、だったら私がいっぱい作品を描いてもらっているので、私ができることは先生のアニメワークショップを作ることだと思って、一生懸命続けて5、6年経ちました。完全なアシスタントです(笑)」と、情熱を持ってサポートしてきた経緯を振り返りました。

白土さんは、子どもたちの指導について「最初はいたずら書き程度だったのが、『ちゃんとした絵を描かなきゃいかん』という気持ちになって絵がしっかりしてきた」と成長を実感したといいます。さらに、白土さんがスタジオで小山と宇賀の似顔絵を即興で描き上げるサプライズも実施されました。

素早く特徴を捉えた美しいイラストに宇賀は「うわー、すごーい! 嬉しい! 額に入れたいので持ち帰ってもいいですか?」と大興奮。小山も「今にも動き出しそうな感じ。宇宙に行けそうです」と出来栄えを絶賛しました。

番組恒例の「手紙の朗読」コーナーでは、白土さんがワークショップで出会った沖縄の子どもたちへ宛てた温かい手紙を朗読。「子どもたちが描いた絵を丸めてゴミ箱に捨てないでください。立派なオリジナルキャラクターです」「クリエイターの道を諦めずに続けていってください」と愛のこもったメッセージを贈り、スタジオ全体が優しい感動に包まれました。

最後に、小山から「一流のアニメーターになるために一番必要な才能とは?」と問われた白土さんは「我々の言葉で言うと、絵を描く人は“役者”なんです。絵コンテには簡単に『右向いて、うつむいて泣く』としか書かれていない。なぜ泣くのか、なぜ右に向くのか、悲しい顔がどの程度かを心を込めて描く。芝居ができる人が絵を描くと、とっても活きてくる。その両方を持ち合わせた人が本当のアニメーターになっていくのかなという気がします」と答え、番組を締めくくりました。

<番組概要>
番組名:日本郵便 SUNDAY'S POST
放送日時:毎週日曜 15:00〜15:50
パーソナリティ:小山薫堂、宇賀なつみ
番組Webサイト: https://www.tfm.co.jp/post/
番組公式X:@sundayspost1


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  • マンガすら読まない年代の児童を洗脳するのにアニメは効果的だが、アニメから入った作品は原作を見ると失望。
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