【男子マラソン】山下一貴が金メダル「『俺は1位を取るんだ』じゃなくて『1位なんだ』」

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2026年09月27日 06:30  日刊スポーツ

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男子マラソンで優勝を決めた山下一貴は金メダルを手に笑顔を見せる(撮影・滝沢徹郎)

<愛知・名古屋アジア大会:陸上>◇26日◇男子マラソン◇パロマ瑞穂スタジアム発着


陸上マラソンは男子の山下一貴(29=三菱重工)が2時間10分49秒で優勝し、前々回18年ジャカルタ大会の井上大仁以来7人目の金を獲得。女子は矢田みくに(26=エディオン)が2時間27分56秒で銅メダルを手にした。


   ◇   ◇   ◇


最後まで我慢した先に待っていたのは「イチタカ・スマイル」だった。陸上男子マラソンで、山下が48秒差で2位のインド選手を押さえてゴール。晴れやかな表情を見せた。18年に三菱重工の先輩、井上が獲得して以来となる日本勢の金。「先輩方がメダルを取ってきた大会。金の期待も多かったので、本当に安心した」と笑顔で実感を込めた。


先頭集団にいた33キロ手前でインドと北朝鮮の選手が飛び出す。「自分はラスト(の足)がないので行くしかない。泥仕合に引き込もう」。35キロ過ぎ、再び先頭に。1キロ3分を切るハイペースで押して差を広げた。


23年世界選手権では終盤に両ふくらはぎがけいれんし、失速の11位。今回はスパートを決められたのは、井上の存在が大きい。「言葉はあれですけど…」と前置きしつ、山下は先輩から言われた言葉を明かした。


「殺しにいっているやつと『殺すぞ』って脅しているやつは全然、気持ちが違う。殺しに行けよ」


表現は悪いかもしれないが、山下は「『俺は1位を取るんだ』じゃなくて『1位なんだ、1番速いんだ』というメンタル」と、かみ砕いた。夏場のマラソンはタイムより着順が重視される。駆け引きだけでなく、強気の精神や判断力も不可欠。その中で「終わってみれば楽しかった」と笑う走りで、最初に駆け抜けた。


来年10月に同じ名古屋で行われる28年ロサンゼルス五輪代表選考会にも弾みをつけ「簡単ではないけど、五輪を目指して頑張りたい」と誓った。【泉光太郎】

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