推薦入試、どんな子が受かる? 「実績のすごさ」より大学が重視すること

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2026年09月27日 07:31  マイナビニュース

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英検1級、全国大会への出場、生徒会長――推薦入試では、こうした華やかな実績を持つ受験生ほど有利なのでしょうか。実は、大学が見ているのは単純な実績の“すごさ”だけではないといいます。

推薦入試で問われる「大学とのマッチング」とは何なのか。『総合型選抜・学校推薦型選抜の新しい教科書』(孫辰洋 著、中山芳一 監修/SBクリエイティブ)から抜粋して紹介します。
○推薦入試って、どんな人が受かるの?

推薦入試を通して、大学側は具体的に学生のどこを確認しているのでしょうか?

もっと平たく言うのであれば、推薦入試ではどんな人が受かるのでしょうか?

多くの人は、「英検1級を持っている人」「全国大会に出た人」「すごい研究をしている人」「生徒会長をやっていた人」などというイメージを持っているかもしれません。

しかし、実際の推薦入試は、そんなに単純ではありません。

そのことを象徴する出来事が、2026年の東京大学の学校推薦型選抜で起こりました。この年、東京大学は、制度開始以来で最多となる93人を合格させましたが、その選抜をめぐって、「非常に華やかな実績を持つ受験生でも不合格になる」という現実に、多くの人が驚かされました。東大が推薦で見ているのは、単なる受賞歴や肩書だけではない、ということが改めて注目されたのです。

では、いったい、東大は学生の何を見ているのでしょうか?。

東京大学の学校推薦型選抜のアドミッション・ポリシーに象徴的な言葉があります。

そこには、単に試験の得点だけを意識した狭い受験勉強に偏るのではなく、学校の授業の内外で自分の興味・関心を生かして幅広く学び、広い視野や深い洞察力を身につけようとする人を歓迎すると、はっきり示されています。つまり、東大が見ているのは、「すごい人」かどうかよりも、「東大で学ぶにふさわしい学び方をしてきた人かどうか」なのです。ここが、推薦入試を理解するうえで最も大切なポイントになります。

推薦入試は、実績の自慢大会の場ではなく、大学とのマッチングの場なのです。この「マッチング」という言葉を、ぜひ強く意識してください。

大学や学部には、求める学生像を示したものがあります。これをアドミッション・ポリシーと呼びます。

推薦入試は、そのアドミッション・ポリシーに受験生がどれだけ合っているかを見極める入試ということなのです。

たとえば、法政大学文学部地理学科の自己推薦入試では、「地図を眺めていると時間を忘れてしまう人、三度のメシより地理が大好きだという人」を歓迎すると案内されています。少しユニークな表現ですが、とても本質的です。つまり、この学科は、「とにかく地理が好きでたまらない人」に来てほしいと、最初から明言しているのです。逆に言えば、この学部は、どんなに学力が高くても、どんなに評定平均が高くても、英検1級を持っていても、地理が好きでないなら不合格になる可能性があるわけです。もちろん「地理を極めるために外国語の文章を読む必要があると思い、英検を取りました」という理由であれば英検1級が評価されるでしょう。

ここからわかるのは、推薦入試では「立派な実績があるか」だけでなく、「その学問にどれだけ強い関心があるか」「その関心を自分の言葉で語れるか」が重視されるということです。推薦入試では「どれだけ優秀か」よりも、「どれだけ合っているか」が問われるため、極端な話をすれば、偏差値だけで見ればより難しい大学に受かる人が、別の大学・学部では不合格になることも普通に起こりうるということなのです。

○『総合型選抜・学校推薦型選抜の新しい教科書』(孫辰洋 (著), 中山 芳一 (監修)/SBクリエイティブ)

近年、大学入試において、推薦合格者の割合が半数を超えています。しかも、今後、推薦合格者の割合は7割になるともいわれています。そこで本書では、大学の推薦入試(総合型選抜もしくは学校推薦型選抜)を検討している高校生を対象に、推薦合格者5000人分のデータを分析して導き出した推薦合格のためのロードマップを解説します。「自己理解」「社会読解」「自己展開」の3つを軸にしながら、人生年表の作成や100の自問自答ワークを通して推薦入試で求められる力を養い、志望理由書・小論文・面接の各対策につなげます。

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