


帰宅すると床にはおもちゃが散乱して、シュンが楽しそうに遊んでいた。今までの俺なら「早く片付けろよ」とイライラしていただろう。しかしメグミによると怒るよりも、こうして一緒にやってあげた方が早く片付くらしい。

俺が「よ〜い、どん!」と声をかけると、シュンは張り切ってブロックを片付けはじめた。そして「シュンの勝ちだ!」と褒めると嬉しそうにしていた。なにも怒らなくても良かったんだ……。メグミもそんな俺たちを見て微笑んでいる。



シュンに「お片付け競争」を持ちかけると、ブロックはあっという間に片付いた。こんなふうに俺が知らない方法がまだきっとたくさんあるのだろう。パートをしながら家事にシュンの世話にと、家のことを回してくれているメグミにあらためて感謝の思いが深くなった。
俺は仕事のイライラを、メグミやシュンへ自分勝手にぶつけていた。家族を養っているからって、自分がいちばん偉いと決めつけて……。今考えると恥ずかしい。これからは家族を守れる夫であり父親でありたいと、そう思っている。
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