画像提供:マイナビニュース夏の終わりに「毛穴が目立つ」「肌がごわつく」「シミやくすみが気になる」――。実はこの時期の肌には、夏の間に受けた紫外線や乾燥などのダメージが表れやすいといいます。
ゴリラクリニックによる連載「男のアンチエイジング」では、ゴリラクリニック銀座ANNEX院院長・太田博之医師に取材。「ベタつき・毛穴」「乾燥・カサつき」「シミ・くすみ」「赤み・肌荒れ」の4タイプから、自分の肌状態をチェックする方法と、それぞれに合ったケアについて聞きました。
○夏の終わりは、肌ダメージの“答え合わせ”が出やすい
――夏の終わりは、その人の肌質や肌の弱点が現れやすい時期なのでしょうか?
夏の終わりは、肌の弱点が表面化しやすい時期のひとつです。
夏の間は、強い紫外線だけでなく、高温多湿による皮脂や汗、エアコンによる乾燥など、肌にさまざまな負担がかかります。
それらが積み重なった結果、8月末〜秋口になると「毛穴が目立つ」「肌がごわつく」「シミやくすみが気になる」「赤みが治らない」といった変化を感じる方が増えてきます。
いわば夏の終わりの肌は、数か月間に受けたダメージの“答え合わせ”が出やすい時期です。
○「毛穴」「乾燥」「シミ」「赤み」あなたはどのタイプ?
――残暑の時期に現れる肌トラブルから、自分の肌タイプをチェックすることはできますか?
ある程度はご自身でチェックすることができます。
特に分かりやすく分類すると、以下の4つです。
ベタつき・毛穴タイプ
乾燥・カサつきタイプ
シミ・くすみタイプ
赤み・肌荒れタイプ
ただし、実際には「皮脂が多いのに内部は乾燥している」「乾燥と赤みが両方ある」など、複数のタイプが重なっている方も少なくありません。
そのため、単純に「脂性肌」「乾燥肌」と決めつけるのではなく、今の肌にどの症状が強く出ているかを見ることが大切です。
――「ベタつき・毛穴」「乾燥・カサつき」「シミ・くすみ」「赤み・肌荒れ」など、症状によって原因は異なりますか?
それぞれ主な原因が異なります。
「ベタつき・毛穴タイプ」は、高温による皮脂分泌の増加や汗、紫外線の影響などが関係します。皮脂や角質が毛穴にたまり、毛穴の目立ちやザラつきにつながることもあります。
「乾燥・カサつきタイプ」は、紫外線やエアコン、洗顔のしすぎなどによって、肌のバリア機能が低下し、水分を保持しにくくなっている可能性があります。
「シミ・くすみタイプ」は、夏に浴びた紫外線の影響が大きく、メラニンの産生が増えることでシミや色ムラが目立ちやすくなります。乾燥や古い角質によって肌がくすんで見えることもあります。
「赤み・肌荒れタイプ」は、紫外線や汗、摩擦などの刺激によって肌のバリア機能が低下し、炎症を起こしている可能性があります。
○4つのタイプ別、夏の終わりの正しいスキンケア
――それぞれのタイプに適したスキンケア方法を教えてください。
「ベタつき・毛穴タイプ」は、「皮脂を取り除きすぎないこと」が重要です。ベタつくからといって何度も洗顔したり、強い洗浄力の製品を使ったりすると、かえって肌の負担になることがあります。やさしく洗い、保湿もきちんと行いましょう。
「乾燥・カサつきタイプ」は、保湿とバリア機能のサポートを優先します。化粧水だけで終わらせず、乳液やクリームなども使用して水分の蒸発を防ぎます。セラミドなどの保湿成分を取り入れるのも選択肢です。
「シミ・くすみタイプ」は、まず紫外線対策を継続することが重要です。「夏が終わったから日焼け止めは不要」と考えず、秋以降もUVケアを続けましょう。ビタミンCやナイアシンアミドなど、自分の肌に合った成分を取り入れるとよいでしょう。
「赤み・肌荒れタイプ」は、積極的な美容ケアよりも「肌を休ませる」ことを優先しましょう。低刺激の洗顔と保湿を基本にして、新しい化粧品を次々と試すことは避けた方がよいでしょう。
○肌の調子が悪いときほど「足すケア」は要注意
――反対に、肌タイプによって避けた方がよいケアはありますか?
特に注意したいのは、「夏のダメージを早くリセットしたい」と焦って、強いケアを一気に始めることです。
「毛穴が気になるからといってスクラブやピーリングを頻繁に行う」「乾燥しているのに洗浄力の強いクレンジングを使う」「赤みがある状態で刺激の強い美容成分をいくつも重ねる」といったケアは逆効果になる場合があります。
肌の調子が悪いときほど、「足すケア」より「刺激を減らすケア」を意識することが大切です。
○自分の肌タイプが分からないときのチェック方法
――自分の肌タイプが分からない場合、どのように判断すればよいでしょうか?
まずは洗顔後の肌を観察してみてください。
洗顔後、しばらくすると顔全体がテカる方は皮脂が多い傾向、つっぱりやカサつきが強い方は乾燥傾向にあるといえるでしょう。
Tゾーンはベタつくのに頬は乾燥する場合は、部位によって状態が異なる混合タイプの可能性が考えられます。
ただし、肌質は生まれつきの性質だけで決まるものではなく、季節・年齢・生活習慣・スキンケア・紫外線などによって状態は変化します。
また、赤みやかゆみ、湿疹などが続く場合は、単なる「肌タイプ」の問題ではなく、皮膚疾患が隠れている可能性もあります。
自己判断で刺激の強いケアを続けず、症状が続く場合は皮膚科などの医療機関に相談することをおすすめします。
夏の終わりは肌の状態を見直す良いタイミングです。
「何を足すか」だけではなく、「今の自分の肌に何が必要で、何が負担になっているのか」を見直すことが、将来の肌を守るうえでも大切です。