
一般企業なら還暦になると定年退職を迎えるものの、国会議員に定年はなし。ゆえに権力を持ちのさばり続ける高齢議員は数多い。そこで30代〜60代500人にアンケート。引退してほしい還暦超え議員は誰ですか。
タレント議員2人が5位に
同数5位に2人がランクイン。
まずは自民党の三原じゅん子氏(62)。
「知名度で政治家になったが、広告塔にしか見えない」(大阪府・49歳・男性)、「こども家庭庁の担当大臣時代に意味のある仕事をまったくしていなかった」(富山県・43歳・男性)との声が集まり、ランクインを果たした。
「『金八先生』から始まり、タレント時代はヤンキー的なイメージがあった。実際当時はかなりやんちゃなこともしてました。あのイメージがずっと引きずられています」と話すのは、ジャーナリストの大谷昭宏さん。
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タレント出身というキャリアに加え、多く上がったのがこども家庭庁の問題だ。さらに、禁足が出ている国会を抜け出し美容クリニックで過ごしていたとスクープされたのも記憶に新しい。
「7兆円もの予算をつぎ込んだものの、こども家庭庁自体が機能していない。元タレントという目で常に見られているわけだから、国会をサボってクリニックに行くのもどうか。政治家としては頑張っている部分があると思います。だからこそ足元をすくわれることをしちゃダメ」(大谷さん、以下同)
同数5位は、歌手・俳優としても活動する中条きよし氏(80)。
「政治家に芸能人は要らない。名前だけで活動するならやめてほしい」(東京都・56歳・男性)、「能力がなく、貴重な国会議員の席がもったいない」(愛知県・41歳・男性)とランクイン。
「暴力団との接点があったり、国会で自分の歌を宣伝したり。政治家になる前も社会活動をしていたという話は聞かないし、国会議員としての活動も聞こえてこない。こういう人を任期が6年の参議院議員にしてはいけません」
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'22年、日本維新の会から初当選。同年、国会で新曲の宣伝をし、翌年には週刊誌に十数年分の年金保険料の未納が報道されるなど、イメージは悪い。
「一刻も早くお辞めになっていただきたい。間違っても次の選挙に出してはいけません。この人の例を見ても、維新もそう長いこと持たないだろうなという気がします」
在職日数が386日の元総理
4位は立憲民主党の辻元清美氏(66)。
「うるさいだけ。もっと若い人に譲ってほしい」(東京都・55歳・男性)、「ピントがずれまくってる」(栃木県・66歳・男性)、「何もできないのを自覚していない」(大阪府・66歳・男性)との声が寄せられた。
「一生懸命政策を勉強しているし、柔軟性があり、自民党の中で非常にシンパシーを感じている人もいる。けれど、一般の有権者の方々に刺さる人ではないのかもしれない。古傷がある方ですから、そういう意味で引きずってる部分も相当あると思います」(大谷さん)。
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国会で当時の小泉純一郎首相に「総理、総理、総理!」と連呼し話題に。'04年には秘書給与を騙し取った詐欺罪で有罪判決を下され、ダークなイメージもある。特に男性有権者からの評価が厳しい。
「政治家として頑張ってるけど、男性からするとそこがいかがなものかと見られてしまう。票の半数を男性が占めているのは残念だし、男性有権者としては情けないところ」
3位は石破茂前首相(69)。
「昔はまともな政治家だと思っていたが、総理大臣になってからおかしくなった感じがする」(北海道・57歳・女性)、「総理になることが目標だった人。一回なったんだからもう辞めてもいいだろう」(兵庫県・68歳・男性)とワースト3に。
「私は政策的に評価しています。総理になったときの挨拶にしろ、終戦の日に反省を盛り込んだ言葉にしても、高市さんに比べればはるかに練った文言でした」
'24年10月、内閣総理大臣に就任。翌年辞職し、在職日数は386日間だった。
「人との交流がなかなかうまくいかない人だから、政治家として基盤づくりができない。国会図書館にこもって資料を読みあさるほうが似合う方。自民党の中では非常に良識派の方だと思う。石破さんがランキングに入っていること自体、政治家はポピュリズムという感じがします」
2位は社民党の党首、福島瑞穂氏(70)。
「議席もほとんどなく、泡沫政党となっており存在意義そのものが乏しい」(奈良県・50歳・男性)、「たいした政策もなく揚げ足取りばかり」(新潟県・59歳・男性)と、票を集めた。
「非常にストイックな方だけに、周りとバランスがなかなか取れない。社会民主党という小さな党でありながら、これほどまでゴタゴタしてしまう」
今年3月の党首選挙で、対立候補の大椿裕子氏、ラサール石井氏との亀裂が取り沙汰された。
「政党の中で1人になっている。さらにかつての社会党を引き継いでいるのに、衰退の一途をたどっている。そこは福島さんの責任は大きいと思います」
自民党のドンが圧倒的な票数で1位
1位は麻生太郎・自民党副総裁(85)。
「皇室関連でもそうだが、自分の都合がいいところへの利益誘導しか考えてない」(新潟県・63歳・女性)、「国民のことをまったく考えていない。いつまでもドン面していないで後進に道を譲るべき」(福岡県・66歳・男性)、「一番のガン。この人がいる限り日本は変わらない」(大阪府・57歳・女性)、「権力のある年寄りはいらない」(茨城県・62歳・男性)。
256票と、2位を大きく引き離し、ダントツのトップについた。
「地元・福岡の献金にまつわるゴタゴタなど、厳しい評価につながる要素が立て続けにありました。特に皇室典範改正問題。自身が公正中立の立場なのかといえば、そうではない。辞めてほしいというよりは、この時代にいないほうがいい人、という評価だと思います」
現在唯一の、戦前生まれの国会議員。吉田茂元首相を祖父に持ち、妹は寛仁親王妃信子さま、姪は彬子女王。高市政権の影のドンともいわれるが。
「来年秋の総裁選あたりを目途にご本人ももう辞められてもいいんじゃないでしょうか。ただ、早くから後継者を育ててこなかっただけに、なかなか身を引けない苦しさがある。しかし、早いうちに身を引く覚悟をさせておかなければいけない」
全体のランキング結果を大谷さんが振り返る。
「普段政治を見ている人間と、有識者の方々との間に相当乖離がある結果でした。政治家の本当の姿がなかなか有権者に伝わっていない。結果、誤ったおし上げ方をしている。その最たる例が高市人気。この5人を差し置いても先に辞めていただきたいのが高市さん。ただ少しずつメッキがはがれ、熱狂的に支持していた女性層が離れつつある。やはり政治家の本質をみなさんに知っていただくことが大切」
彼らはいつまで政治家の椅子に座り続けるのか。
大谷昭宏 ジャーナリスト、元読売新聞記者。テレビのコメンテーターとして『ニュースONE』(東海テレビ)などに出演中。
週刊女性2026年9月29日・10月6日号
