
同族経営の会社には、大企業とは少し違った独特の空気があるかもしれません。社長の家族が役員として働いていたり、親子や夫婦が同じ職場にいたりすることもあるのでしょう。そのような環境では、ときに「家族ならでは」のやり取りを目にすることもあります。
『同族経営の会社。いい歳をした社長の娘が、両親をいまだにパパママ呼びしていたら従業員はどう反応したらいい?』職場という公の場での「パパ」「ママ」呼びに違和感を覚える人もいれば、気にならないという人もいるようです。ママたちから寄せられたコメントを見ていきましょう。
「同族経営ならよくあること」と割り切る
過去に同族経営の会社で働いた経験があるママからは、こんなエピソードが寄せられました。
『同族経営の会社に勤めていたとき、役員の奥さんとふたりの娘がたまに会社に現れて「パパ」。社長は「ママ!」「〇〇ちゃん」。かなりお給料の良い会社だったのもあってか、温かい目でパパママ〇〇ちゃん劇場を見られたな』職場でありながら、まるで茶の間の延長のような光景が繰り広げられていたようです。しかし、投稿者さんのように違和感を抱く人ばかりではありません。
『そこで仕事を続けるつもりなら気にしない一択。私が前に勤めていた会社は社長と経理の人が夫婦で、よく夫婦喧嘩していたよ。その後、経理の人が怒って外へ出かけるまでがお決まりのパターン』同族経営である以上、多少の身内感は避けられないもの。従業員として働くのであれば、ある程度は受け入れるほかはないのでしょう。
『スルーだよ。なんかいつも喧嘩みたいなことをやっているけれど、聞いていない。マジで無だよ』
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反応しないのが一番という声
今回のコメントで少なくなかったのは、「反応しない」という意見でした。
『無視。見ないふり聞かないふり』
『反応しないのが一番いい』
『慣れてください』
『反応しないのが正解。ピクリともしちゃだめ。そこではそれが正義だから』
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『自分が呼ぶときは役職を言えばいいだけ』という声もありました。たとえ家族同士が「パパ」「ママ」と呼び合っていても、従業員側は「社長」「専務」などの役職で接すれば問題ないというわけです。
気にならないわけではないという本音も
一方で、「仕事に支障はなくても少し引くかもしれない」という声も見られました。
『仕事に支障がないならスルーかな。たとえば外部から来客があったときにそういう呼び方はヒンシュクなので、さすがに注意させてもらうけれど』職場の内部だけなら気にならなくても、取引先やお客様の前では話が別だと考える人もいるようです。会社は社会的な信用で成り立っています。公私の区別がついていない印象を与えることに不安を感じる場合もあるでしょう。また、
『すぐ辞めるかな。私は公私混同しない職場が好きだから』という厳しい意見もありました。同族経営そのものが問題なのではなく、職場に家庭的な空気がもち込まれることに抵抗を感じる人もいるようです。職場には仕事をしにきているのだから、家族のやり取りや身内の話は見えないところでしてほしいという考え方もあるのでしょう。
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お給料をもらえれば万事OK
興味深かったのは、「呼び方よりも待遇のほうが大事」という意見です。
『福利厚生、お給料をしっかりくださるから問題なし。パパママでどうしたの? って感じ。しっかり仕事して帰るだけ』たしかに従業員にとって重要なのは、働きやすい環境や適正な給与、福利厚生などでしょう。社長の娘が両親を何と呼んでいるかよりも、会社としてきちんと経営されているか、自分が安心して働けるかのほうが大切。多少気になることがあっても、仕事に支障がなく待遇が良ければ目をつぶれるという人も少なくないかもしれません。
ママたちからは「気になるけれど口は出さない」という意見が大半を占めていました。同族経営の会社では、どうしても家庭的な一面が見えることがあります。ただ、ママたちが共通していたのは「従業員が変えられることではない」という認識でした。結局のところ、安心して働ける職場であることが大切なのかもしれませんね。
文・岡さきの 編集・佐藤さとな イラスト・森乃クコ
