
出産を控えた妊婦さんにとって、里帰り出産は心強い選択肢のひとつです。実家なら家事を手伝ってもらえたり、育児の相談ができたりと安心感があるかもしれません。しかし実際に帰ってみると、思い描いていた生活とは違ったというケースもあるようです。
『私は里帰り出産のため実家に帰っていますが、思っていたより実家ですごすことがストレスです。とくに父親との関係が』投稿者さんの実母は日中こそ支えてくれるものの、夜は近所に住む祖母の介護のため不在になるとのこと。そのため父親とふたりきりになる時間が長く、精神的な負担を感じているそうです。
『父親はここ数年、ささいなことでイライラしている様子があります』さらに父親は家事に慣れておらず、産まれてくる赤ちゃんの泣き声にも不安を抱いているとのこと。旦那さんは仕事が忙しく育休も取りにくい状況ですが、家事には協力的だと言います。こんな状況から、投稿者さんは産後退院してから数日で自宅へ帰ろうかどうか悩んでいるようです。
実家より自宅のほうがラクな場合も
まずあったのは、「ムリに里帰りを続けなくてもいい」という意見でした。
『私はそういうのが不安だったので、実母を自分の家に召喚したバージョンです』
『私も里帰り出産ではなく、父と母が時間を見つけて来てくれるスタイルでした。「ほんの少しでも寝かせてほしいから来て」とお願いすることもありました。腰痛や睡眠不足……今思うと、軽い産後うつだったのかなと思います』
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夫婦だけで乗り切ったママたち
一方で、里帰りをせずに夫婦だけで育児をスタートしたママたちからもコメントが寄せられました。
『旦那さんが協力的ならそこは頑張って調整してもらえばいい』
『親も義母も手伝ってくれるような人ではなかったので、退院したその日から家事育児してきた』決してラクではなかったものの、夫婦で工夫しながら乗り切ったと言います。
『実家のほうがストレスだったから』
『親が今の育児をアップデートできていなかったとしたら育児でもぶつかる可能性もある』
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産んでみたら状況は変わる?
ただし、出産前の不安が必ずしも現実になるとは限りません。
『うまくいかないと思っていたけれど、産まれてみたら、孫パワーですかね』出産前はうまくいかないかもしれないと考えていたものの、赤ちゃんが産まれると家族の雰囲気が変わり、結果的に予定より長く実家ですごした人もいます。出産は体力を消耗しますし、回復のスピードも人それぞれです。
『産後は体の回復がどうなるかわからない。ちなみに私は倒れた。まずは無事に出産を終えて、産後に様子を見て考えてみたら?』という経験談もあり、出産前にすべて決め切るのではなく、実際の体調を見ながら判断する大切さを語る声もありました。実家ですごすことがツラくなった場合を考えて、いつでも自宅に帰れるよう準備しておくといいのかもしれません。
お金で解決する選択肢もあるよ
昔と違い、家族だけで頑張る時代ではありません。産後ケアサービスやファミリーサポートを利用する家庭もあるようです。
『お金で解決できる時代でよかったよね。土日は旦那さんに洗濯してもらって、おいしいものを宅配で頼んで、赤ちゃんだけに注力しよ!』
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『私はファミサポを頼んだよ。平日の3か月、毎日3時間。月4万円ぐらいだった』家事や掃除をお願いし、その間に休息を取れたことで精神的な余裕が生まれたそうです。
『食洗機、お掃除ロボ、洗濯乾燥機、自動調理器とかを導入した』
『家庭でイライラしているより、お金を出しちゃったほうが私は気がラク』今だけはと思い切ってお金をつかったというママたち。出産だから実家に帰るのは当たり前、と考えなくてもいいのでしょう。
『産後の大変な姿を旦那が見るのも必要だと思う』赤ちゃんとの生活を夫婦で共有することは、今後の育児への理解にもつながるのでしょう。
安心できる環境を選ぼう
『帰ると決めて旦那とよく話すか、母に現状を話して相談してみる』里帰り出産は、人それぞれ。実家で安心できる人もいれば、自宅のほうが心穏やかにすごせる人もいます。大切なのは「里帰りするべき」という固定観念に縛られないことなのでしょう。
『旦那さんに、産まれたての泣き声を聞かせたいよね。特有の、ホワァホワァって泣き声、かわいいよね。あの期間は短いから』出産後のママに必要なのは、完璧な環境ではなく、自分が少しでも安心してすごせる環境ではないでしょうか。父親への気づかいや母親の介護への心配でストレスを抱え続けるなら、自宅へ戻る選択も十分にあり得るでしょう。旦那さんの協力、自治体のサービス、家事代行など、頼れる手段は意外とたくさんあります。どこですごすのが正しいかではなく、どこなら自分と赤ちゃんが穏やかにすごせるか。そう考えることが、産後を乗り切るための大切な一歩なのかもしれません。
文・岡さきの 編集・有村実歩 イラスト・猫田カヨ

