
病院で医師からされた信じがたい対応は、何年経っても消えない心の傷として残るものだ。投稿を寄せた群馬県の50代女性は、約30年前に流産が判明したときの体験を振り返る。
「ごく初期の流産が判明し、掻爬のための手術をすることになりました。実はこれが二回目の流産…」
老医師からは、仕事の都合や家族の送迎も考えて、「調整して手術の希望日を決めてきてね」と言われ、泣く泣く日程を調整して再受診したという。(文:篠原みつき)
「キャインキャイ〜ン!ボクそんなの聞いてなーい!」
しかし再受診した日、老医師は不在で若い医師が対応。こちらの顔もカルテも見ずに「で?調子はどう?」と軽いノリで話しかけてきたという。
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「私が驚いて『え?お腹の中で死んじゃってるって言われて…』とそれだけを精一杯伝えました。するとその医師は、あろうことか『キャインキャイ〜ン!ボクそんなの聞いてなーい!』と言うではないですか」
呆れて口もきけずにいると、若い医師は「じゃ、手術は○日ね」と半月以上先の日程を勝手に指定してきた。家族と調整してきた「○日か、○日がいいんですが…」と伝えても、「その日はダメ!ボクの都合が悪いから」と一蹴されてしまう。
さらに女性が「半月もお腹の中に死んじゃった子を入れたままでいいんですか?」と尋ねると、
「仕方ないでしょ?あなたの都合が悪いんだから!」
と言い放ったという。つい先ほど「ボクの都合」と言ったばかりでこの言い草はないだろう。
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「勉強だけできる医者ほど、害になるものはないな」
女性は、この医師に手術されたくない一心で「どなたか、ほかのドクターにお願いすることはできませんか?」と食い下がったが、若い医師から返ってきたのは、さらに耳を疑う一言だった。
「流産の手術なんかやりたがる医者はいないから!」
当時は若く、何も言い返せずに涙を溜めてうつむくしかなかったという。仕方なく指定された日程で予約したものの、そのまま手術を受けることはなかった。
「どうしてもあの医師に手術されたくなくて、地元で評判の産婦人科にその日の午後駆け込み、事情を伝えたところ、その週のうちに手術してもらえることになりました」
その医師は、年齢からするとまだ現役だろうと推測する女性は、「私の他にもツラい思いをさせられたひとがいるだろうなということは容易に想像できます」と思いを巡らせる。
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「勉強だけできる医者ほど、害になるものはないな、と思い知らされた事件でした」
そう振り返る女性は、その後授かった2人の子どもに、「あまり勉強は強要せず、どちらかというと社会性を育てられるように心がけて接してきました」と書いている。この件にかなり影響を受けたようだ。最後にこう報告している。
「そのおかげもあってか、今では二人とも立派な社会人です!」
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