来年1月のこどもNISA開始をにらみ、PayPay証券が東京都内で開催した資産形成について学ぶ親子向けワークショップ=26日、東京都新宿区 来年1月に「こどもNISA(少額投資非課税制度)」がスタートするのを前に、インターネット証券各社が新たな顧客の獲得へ準備を進めている。10月1日には口座開設の事前申し込みの受け付けを開始。現行NISAの「つみたて投資枠」の対象年齢が18歳未満に広がることで「貯蓄から投資へ」の裾野拡大が期待されている。
こどもNISAでは、年間60万円、計600万円まで、長期積み立て・分散投資に適した投資信託を購入でき、運用益には課税されない。払い出しは原則18歳までできないが、教育資金などの目的で、本人の同意があれば12歳から可能になる。
こどもNISAで積み立てた資産は、18歳になると自動的に通常のNISA口座に移行する。こどもNISAの段階から顧客を囲い込もうと、ネット証券各社は制度や投資に関する情報コンテンツの発信を強化し、ポイント付与などの特典も準備。口座開設の受け付けを前に、争奪戦の様相を呈している。
PayPay証券は今月26日、親子で資産形成について考えるワークショップを東京都内で開催。親子約15組が参加した。担当者は「こどもNISAを足掛かりに口座数を増やしていきたい」と意気込む。
ニッセイ基礎研究所の前山裕亮上席研究員は、「対象年齢引き下げは非常に良い」と評価する。贈与などを通じ、高齢層の貯蓄がこどもNISAの投資資金に回ることにも期待を示す。ただ、NISA口座の普及率は30代で38%程度にとどまっているとし、「親世代の利用も後押ししないと結果的に使われないリスクがある」と指摘した。