
「16日ぶりの実戦復帰となった9月24日(日本時間、以下同)、MLB公式Xは『HE’S BACK』と打った大谷選手の動画をアップ。一人の選手の復帰がフォーカスされることは珍しく、注目度の高さが改めて示されました」(在米ジャーナリスト)
右上腕の違和感などのため、負傷者リストに入っていたドジャースの大谷翔平選手(32)。24日、ドジャー・スタジアムで行われたパドレス戦に2番・DHとして先発出場し、復帰をはたした。
「復帰のタイミングに関しては大谷選手の希望が尊重されたといいます。現地の報道では、歓迎ムードのいっぽう、しっかり休養してポストシーズンに備えるべきと指摘する声もありました」(前出・在米ジャーナリスト)
注目された復帰後最初の打席では、サイ・ヤング賞に輝いたことのあるロビー・レイ投手からライト前ヒットを放った。この日、4打数1安打1四球だった大谷のバッティングについて、『メジャーリーグ・完全データ選手名鑑2026』(廣済堂出版)の編著者でスポーツライターの友成那智さんは次のように語る。
「走塁にも不安がなさそうでしたし、8割方コンディションを戻していると感じました。第1打席では外角低めのボールをライト前に運びましたが、調子を落としていた時期の大谷選手なら、三振か内野ゴロに倒れていたでしょう。好投手を相手に、復帰後の初打席で結果を残せたのは、驚異的な集中力と対応力によるものと言えます」
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一時期の大谷は、強引に引っ張ろうとするバッティングが目立っていたと友成さんは指摘する。
「ボール球に手を出してしまうなど、大谷選手らしくない打席が続いていました。この日はボールの見極めもしっかりできていた。対戦するピッチャーのデータも入念にチェックしていたのでしょう」
回復に専念できた期間はプラスにはたらいているようだ。
「右上腕や左ひざ、首などに違和感を訴えていた大谷選手ですが、それらは開幕前のWBC出場が影響しているとみています。ただでさえ例年より負担が大きいシーズンに、序盤から1番打者として打線をけん引し、マウンドでは驚異的な投球を続けました。
しかし、過度な疲労の蓄積もあり7月に入って失速。’23年のWBCの後も、同じ時期に疲労のピークをむかえ、負傷者リスト入りしています」(友成さん)
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まさに満身創痍の状態から、復帰に備え回復に努めてきた。復帰後2戦目には1番・DHとして出場し、最終打席でタイムリーツーベースを放つなど2安打を記録。スイングにも力強さが戻っているところをみせた。
「復帰後初戦でも大きなセンターフライを打っていますが、狭い球場であればホームランになっていてもおかしくありませんでした。あの打球がドジャー・スタジアムのスタンドまで届くようになれば、90パーセントの状態まで戻っていると言えるのでは」(友成さん)
これからワールドシリーズ3連覇を目指してポストシーズンの闘いが続く。9月23日、MLB公式Xはすでにポストシーズン進出を決めていた6チームのスター選手が並んだ画像をアップ。この日はまだ復帰していないにもかかわらず、ドジャースからは大谷が選ばれていた。
「ドジャースのフリードマン編成本部長は、残りのレギュラーシーズンは大谷選手にとって『リズムとタイミングを取り戻すための期間』と明言しています。それだけ、ポストシーズンを勝ち抜くには大谷選手の活躍が不可欠ということでしょう」(友成さん)
さらなる劇的な場面がみられる可能性も――。
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「投手復帰は極めて厳しいとみられていますが、可能性はゼロとは言えません。なぜなら、ドジャースはここへきてもまだリリーフ陣に不安があるためです。狙って三振を取れる大谷投手を起用できるなら、願ったりかなったりと言えるでしょう」(友成さん)
何とかしてチームの力になりたい――。大谷の執念が、ドジャースV3の原動力になる。
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