酒税が改正されたことを知らせる掲示物が設置されたビール売り場=1日未明、東京都江東区 酒税改正でビール、発泡酒、第三のビールの税率が一本化された1日、値下げされたビールが全国の店頭に並んだ。新たな税率の適用で、価格は350ミリリットル当たり9円程度の引き下げに。需要拡大を狙うメーカー各社は、看板商品を相次ぎリニューアルしたほか、スーパーなどの小売店や飲食店もイベントや値引きキャンペーンを展開し、顧客獲得競争が激化している。
24時間営業のイオン東雲店(東京都江東区)は、価格変更に備えて特設売り場を設け、1日午前0時にビールの値札を切り替えた。イオンは酒税改正に合わせ、世界最大規模のビールの祭典「オクトーバーフェスト」を家庭向けにアレンジしたフェアを全国の約2450店舗で開催。12日までの間、ドイツから直輸入したビールや、ソーセージなどを取り扱っている。
MEGAドン・キホーテ大森山王店(同大田区)は、値下げをアピールする表示や試飲コーナーを設置した。ビールを買いに来店した40代の女性は「特別な時だけではなく、普段から飲めるようになった」と喜ぶ。運営するパン・パシフィック・インターナショナルホールディングスは、在庫を通常よりも増やした。
居酒屋での価格はどうなるのか。「飲食店でビールの価格を下げるという話はあまり聞かない」(ビール大手関係者)との声もあるが、酒税改正の機会を捉えようとする動きもある。
ギョーザ専門店「肉汁餃子のダンダダン」は、全店で生ビールを55円引きで提供するキャンペーンを31日まで実施する。運営会社の井石裕二社長は「ビールに注目が集まる期間に、われわれのギョーザとビールのおいしさを知ってもらいたい」と期待した。

酒税が改正され、掛け替えられるビールの値札=1日未明、東京都江東区

期間限定で生ビールを値引きする「肉汁餃子のダンダダン」運営会社の井石裕二社長=1日午後、東京都新宿区