
中国のアクセサリーメーカーTORRASが、「iPhone 18 Pro/18 Pro Max」向けのケースを日本で多数投入する。
TORRASといえば、360度回転するリングスタンド付きのiPhoneケース「Ostand」でおなじみ。このOstandの中でも複数の製品を展開しており、大きく「Ostand Q」シリーズと「Ostand O」シリーズに分けられ、現在は「Q3」と「O3」のシリーズ名で展開している。では、この2シリーズはどう違うのか。そしてTORRASはどんな考えのもと、スマホケースを開発しているのか。
●Qシリーズはゼンマイ式のリングスタンドを搭載 安定して固定できる
QとOの違いは、リングの回転方法にある。Qシリーズの製品は、リングスタンドを下げた状態で360度回転する。リングスタンドをそのまま下げた状態では縦向きに固定でき、ここから90度回転すると、横向きに固定できる。
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リングは90度回転するごとにカチッと止まり、TORRASではこれを「ゼンマイ式」と呼んでいる。また、リングは無段階で固定できるため、縦向きでも横向きでも柔軟に調節できる。このリングには直径1.2mmのヒンジを内蔵しており、開閉の動きは堅め。ヒンジが強固に作られているので、スタンドをデスクに置いてもぐらつきがなく安定して使える。リングを使わないときはケース内に収納されるので、スマートフォンを操作する際には一切邪魔にならない。
筆者はiPhone 17 Pro用の「Ostand Q3 レザートーン」を約1年使い続けているが、レザーの質感がよくグリップ感があって握りやすいことに加え、このゼンマイ式リングスタンドが便利すぎて手放せずにいる。自宅や外出先での動画視聴はもちろん、スマホで情報収集しながら仕事をする際や、外出先でオンライン会議に参加する際にもこのリングスタンドが活躍している。iPhone 17 Proのコズミックオレンジとの組み合わせが映えるオレンジ(ファイオパール・オレンジ)のカラーも気に入っている。
iPhone 18 Pro/18 Pro Max向けの新製品として、フラグシップモデルの「Ostand Q3 Air Pro」を9月に発売した。外側と内側にエアバッグ構造を備えた二重設計を採用しており、四隅に受けた衝撃を分散する。この構造のおかげで、5メートルの落下にも耐えるという。カラーは青岩・ホワイト、溶岩・ブラック、紫石・パープル、氷河・ブルーの4色を用意する。価格は1万2380円だ。
「Ostand Q3 Air」は、密閉式エアクッション構造を取り入れており、落下時の衝撃を分散させる。耐久性はProに譲るが、必要十分の耐久性を確保している。カラーは黒影・ブラック、真夜中・ディープブルー、薄暮・ディープパープル、青空・ライトブルーの4色で、価格は9880円だ。
先に紹介したOstand Q3 レザートーンは、iPhone 18 Pro/18 Pro Max向けにも展開する。シリコンレザー(Organic Silicon Fabric)を素材に採用しており、本革のような滑らかな質感を目指した。指紋や汚れが付きにくいのも特徴で、長く使いたい人にも向いている。ゼンマイ式スタンドも健在だ。カラーはアメジスト・パープル、アクアマリン・ブルー、アンバー・ブラウン、黒曜・ブラックの4色で価格は8480円だ。
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新製品として「Ostand Q3 レザートーン 自然シリーズ」も発売する。背面には新開発のオーガニックシリコンを用いており、繊維やほこりが付きにくいことを特徴とする。カラーは苔庭・グリーンと風紋・イエローの2色で、文字通り自然界の素材をイメージした。対応機種はiPhone 17 Pro/17 Pro MaxとiPhone 18 Pro/18 Pro Max。価格は8480円で、TORRASの公式サイトで先行販売されている。
●カジュアルに使えるOシリーズ ファッショナブルなデザインに注目
もう一方のOシリーズもリングスタンドが360度回転するが、Qシリーズがヒンジの軸を中心に360度回転するのに対し、Oシリーズはリングそのものが円の外周を360度回転する。つまりOシリーズではゼンマイ式を採用しておらず、横向きに固定する際は、リングの位置そのものを90度移動させる形となる。
Oシリーズにも無段階のヒンジを採用しており、縦向きと横向き両方で、好きな角度に固定できる。ただし機構設計が異なるため、リングスタンドの使い勝手にも差がある。Qシリーズのゼンマイ式だと1回転ごとに90度にカチッと固定できるので、縦向きならスタンドを開くだけ、横向きなら1回転するだけで固定できる。
Oシリーズで任意の向きに固定するには、手動でリングを回しながら微調整する必要がある。また、Qシリーズのゼンマイ式は軸が安定しているので、スタンド機能を使用中にiPhoneの画面をタップしてもブレずに安定する。Oシリーズは横向きだとおおむね安定するが、縦向きだとやや不安定で、画面に触れるとリングが揺れて傾くことも多い。
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ただし横向きの角度でリングを固定したまま収納できるのはOシリーズならではのメリットだ。また、Oシリーズはよりカジュアルに使えるデザインやポップなカラーも特徴で、若年層に勧めやすい。
新製品の「Ostand O3 Hue」は、半透明のケース本体に、リング、カメラ周辺、側面に異なるカラーを組み合わせたデザインを採用している。より個性的な見た目を演出したい人にマッチするだろう。背面にはTPUとTPEの複合素材を用いており、軍用規格レベルをうたう耐久性も確保した。カラーはハニー・ベリー、チェリー・ソーダ、ラムネ・グレープの3色で、価格は8280円だ。
いずれのケースもMagSafeに対応しており、ケースを装着したまま、モバイルバッテリーや車載スタンドなどのMagSafe対応製品を吸着できる。
●iPhone Duo向けケースも登場 もちろんリングスタンド付き
さらに、10月23日に発売される折りたたみスマートフォン「iPhone Duo」向けのケースも展開する。ラインアップは「Ostand Q3 Spin」「Ostand Q3 レザートーン」など。Qシリーズということでゼンマイ式のリングスタンドを備えており、片手での持ちやすさをサポートする。ディスプレイを開いた状態で動画を視聴する際も、スタンド機能が重宝することは言うまでもない。
●TORRASのケースは3.0に進化 元に戻れない体験の創出を目指す
TORRASの日本法人・楽創未来は9月29日に事業戦略発表会を開催し、同社幹部がTORRASのブランドミッションや今後の事業戦略について語った。
TORRASは2016年にスマホケースを日本やグローバルで展開し、Amazonで販売を開始した。2023年には日本市場での展開を強化し、家電量販店にも販路を広げた。キャリアとの関係強化にも努め、2025年にはKDDIと戦略的パートナーシップを締結。全国2000店舗以上のau関連ショップで同社のケースを展開。auショップ限定商品として「Ostand SR」も販売している。
2026年9月16日には、ドコモ限定商品として「Ostand O1 Doco」を発売し、全国2000店舗以上のドコモショップで取り扱っている。
TORRASのスマホケースは大きく3世代に分けられる。初期の「スマホケース 1.0」ではスマホを守ることを主目的とし、「スマホケース 2.0」ではスマホのデザインを変えて「表現する」ことを重視していた。そして現在の「スマホケース 3.0」では、単なる「保護」や「装飾」を超え、人とスマホの関係性を変えることを目指す。
そのカギを握るのがリングスタンドだ。スタンド機能を使い、スマホを好きな角度で固定できることで、利用シーンが広がる。例えばセカンドディスプレイとして活用する、動画やレシピサイトを見ながら料理をする、トレーニングの様子を自分で撮影する、三脚や自撮り棒を使わずに家族や友人と一緒に写る、といったものだ。もちろん主役はスマートフォンだが、TORRASのケースを活用することでデバイスとの関わりに変化が生まれ、新たな使い方を生む。
TORRASが目指すのは、「一度体験すると、元には戻れない」体験の創出だ。同社のケースはリングスタンドのヒンジやギミックにこだわって開発したものだが、モノのよさだけを前面に打ち出すわけではない。ケースを通じて、「モノ」だけでなく、ユーザーの体験を変えるという「コト」の変革を打ち出していく。
スマートフォンが電話機の役割を超えてから久しい。今後もさまざまな機能拡張を経る中で、その可能性を広げるケースの役割はいっそう重要になる。TORRASがその一翼担うのは間違いないだろう。
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