
俊足・強肩の外野手として7年連続ゴールデン・グラブ賞に輝いた飯田哲也さんと、俊足を武器に新人王を獲得するなどユーティリティプレーヤーとして活躍した笘篠賢治さんがスポルティーバYouTubeチャンネル「ベースボールチャンネル」に登場。お笑い芸人の岡田圭右さんが司会を務め、ともに野村克也監督のもとヤクルトスワローズ黄金期を支えたふたりが名捕手・古田敦也さんについて語った。
【古田敦也の新しい発想】
岡田圭右さん(以下、岡田)古田さんのキャッチャーとしての印象を教えてください。
飯田哲也さん(以下、飯田) 頭がいいんですよね。あとは、相手のことをよく見ている。バッターをずっと観察して、「このピッチャーだったら、この球を待っているだろうな」というのが、足の踏み込み方や見逃し方からピンと来るんでしょうね。配球は、もうバッチリでしたね。
笘篠賢治さん(以下、笘篠) 僕はオリンピック(1988年ソウル大会/当時はアマチュア)の時に初めて一緒にやったんですが、「こんなキャッチャーがいるのか」と驚きました。なぜプロが獲っていないんだ、と思ったくらいです。
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岡田 具体的には、どこが突出していましたか。
笘篠 守備が天下一品でした。打つのは、もちろんうまかったんですけど、キャッチングは別格でした。
飯田 日本のプロ野球の配球を変えたのは、古田さんかもしれません。昔は「追い込んでから決め球」というのが基本的な考え方でしたよね。でも古田さんがプロに入ってから、決め球から入るという発想が生まれました。
【ピッチャーへの気遣い、最後まで全力の姿勢】
笘篠 ピッチャーがきっちり投げたのに打たれた、という場面では、古田さんがピッチャーに「ごめん、ごめん」という仕草をしたり、「そう来るか!」と悔しそうな仕草をするんですよ。ピッチャーの気持ちをうまくコントロールしているというか、いろんな駆け引きをやっていました。ああいう仕草ひとつにしてもすごく考えられていたんですよね。
岡田 チームへの貢献というか姿勢という意味では、いかがでしたか。
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笘篠 点差が大量についていようが、負けていようが、どんな若いピッチャーがきてもピッチャーのために、ストライクになるように最後まで(フレーミングをしながら)ボールを取っていました。それは本当にすごいと思いました。
岡田 逆に古田さんに弱点とかはあったんですか?
飯田 見当たらないですね。
笘篠 弱みを見せるタイプじゃなかったですね。
【野村監督との関係、そしてヤクルト黄金期の空気】
岡田 野村監督と古田さんの関係はどうでしたか。
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笘篠 ちゃんと意見を言っていましたよ。野村さんに対してもきちんと主張していました。
飯田 僕はも(野村さんに対しては)、ははぁ(ひれ伏す)です(笑)。でも、笘篠さんは怖いですよ(笑)。「(監督にそれを)言っちゃだめだよー」って思っていました。
笘篠 僕は言っていましたね。周りはひやひやしていたと思いますけど、何も気にしていませんでした(笑)。
岡田 野村さんも認めていたところはあるのでしょうね。
笘篠 面倒くさいなって思っていたところはあるかもしれないですね(笑)。
岡田 飯田さんは野村監督にブチギレられたことはない?
飯田 練習の時、バッティングケージの後ろで見ているんですけど、何球かに1回くらいフライを打っちゃうじゃないですか。「次、フライ打ったら試合で使わないぞ」って言われて、フライにならないように気にしていたら、バッティングがおかしくなっちゃって、打てなくなりました(笑)。そういう時は、自分でバッティングマシンを出して修正していましたね。
岡田 すぐ後ろで野村監督に見られると、やはり緊張しましたか?
笘篠 緊張はしないんですけど、「どっか行けや!」とは思っていました(笑)。
【今こそ、古田敦也が現場に戻る時】
岡田 「古田さん監督復活の期待」という意味では、いかがでしょうか?
笘篠 もう一度、監督として見てみたいですよ。
飯田 やらなきゃいけないと思うくらいです。
笘篠 ヤクルトだけにこだわる必要もないですし、球界の宝のような人だと思っていますから、WBCなどの国際大会で代表スタッフに入っていないのはおかしいとも思います。
飯田 ヤクルト側にも「早く(古田さんを監督に)しないと取られちゃいますよ」って言いたいです。
笘篠 それはそう思います。
岡田 本人もそろそろ現場に戻りたいという、スイッチが入ってきているかもしれないですよね。

