「部下の結婚式をなんだと思ってる!」祝辞で“自分の手柄”を猛アピール…新婦にまで「お酌を強要」した上司の末路

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2026年10月05日 09:21  日刊SPA!

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「披露宴より他のことにお金をかけたい」「準備が面倒」などの理由から結婚式をしない、いわゆる「ナシ婚」が増えているという。そんなご時世だからこそ、いざ結婚式に参列する際は、新郎新婦を厚く祝ってあげたいもの。
 だが、中にはそんな結婚式を私物化し、お祝いムードをぶち壊しにする人間もいるようだ。

 一ノ瀬春樹さん(38歳。以下、すべて仮名)は、自身の結婚式でそんな自己中な人物の振る舞いに憤った経験があるという。

◆「主役は俺!」と、挨拶の場でアピールする上司

「結婚式の祝辞は、部長で役員も兼務している上野さんに。乾杯の挨拶は直属の上司である中西課長にお願いすることになっていました。ふたりとも快く引き受けてくださったんですが……まさかあんなスピーチが飛び出すとは夢にも思っていませんでした」

 上野さんの祝辞がつつがなく終わり、中西さんによる乾杯の挨拶が始まると、会場に微妙な空気が流れ始めた。

「最初は、直属の上司の立場から私の人となりを褒める形で紹介してくれていたんです。でも、仕事ぶりの話になった途端に怪しくなっていきました。私が大きな契約を取った時のエピソードを紹介してくれたんですが、中西課長はいかに自分のフォローが良かったか語り出して……。そこから私の話に戻るかと思っていたら、自分の有能さについての話に終始してその話は終わりでした」

◆なぜお酌しなければならないのか

 中西さんは普段から仕事のアピールに余念がないタイプだったが、まさか部下の結婚式のスピーチでもアピールするとは思ってもいなかったという。

「私が企画したプロジェクトがあったんですが、そのエピソードの紹介でも『自分が企画した』と、明らかに事実と異なる手柄まで語り出したんです。最初は言い間違えたかのかと思いましたが、話の内容的に明らかに自分の手柄だと語っていて……。全ては上野部長にアピールするためだと気づき、不快な気分になりました。」

 そうして、自分の手柄話7割、一ノ瀬さんの話を3割という歪なスピーチで乾杯となった。披露宴が進んでも、中西さんの私物化ムーブは止まらなかった。

「歓談の時間になると、中西課長は、既に退職している私の元同僚の女性たちに『上野部長に挨拶するように』と命じ、お酌するよう催促したんです。同僚たちは『退職してるのに。なんであんなことを指示されるのか、意味がわからない』とこぼしていました」

◆新婦まで役員の接待要員にした甲斐あって…?

 中西さんの暴走はそれだけではなかった。

「今度は新婦である私の妻にまで、上野部長へのお酌を強要したんです。妻は応じていましたが……。その様子を目ていて、私の結婚式を接待の場として完全に私物化している感じがして、本当に腹が立ちましたね。まさか結婚式であんな気分になるとは思いもしませんでした」

 だが、上司の関心を買おうとした中西さんの行動は、まったく逆の結果をもたらすことになった。

「後日、中西課長は上野部長に呼び出されて、『部下の結婚式をなんだと思ってるんだ!』と、こってり絞り上げられたそうでした。上野部長には娘さんがいるので、中西課長の行動をよろこぶどころか、人間性を疑うほどのものに映ったようで……。他の役員たちの耳にも入ったらしく、念願だった昇進も叶わず、5年経った今も同じポジションのままです」

 人の祝いの席で第三者を巻き込み、私利私欲のために自己アピールに走るような行動は、やはり失うものが大きいようだ。

<TEXT/和泉太郎>

【和泉太郎】
込み入った話や怖い体験談を収集しているサラリーマンライター。趣味はドキュメンタリー番組を観ることと仏像フィギュア集め

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