画像提供:マイナビニュース銀座のクラブに勤務する筆者が「ちょっと残念なおじさん」をご紹介します。
今回ご紹介するのは、「大切な人ができちゃった…ごめんね」と謝るおじさん。
○お金払ったの忘れたのかな
何度でも口酸っぱく言わせていただくのですが、銀座のクラブをはじめ、女性による接待が行われる場というのは、基本的には「おじさんが絶対に殴り返されない環境で安心してプロレスを楽しめる場所」です。
「愛してるよ」とささやけば、彼女は「私も愛してる」と返してくれるだろうし、シャンパンをオーダーすれば、ドレスの隙間からのぞく太ももや、絶妙なボディタッチがちょっとだけ増えるかもしれない。そんなばかばかしさ、くだらなさを楽しむ場所じゃないですか。
ただし、それを楽しむにはある程度のコミュニケーション能力と経験が必要で、その場でのチヤホヤをまにうけ、「モテ」を錯覚してしまうおじさんには夜遊びはまだちょっと早い。
ところが、「絶対に殴り返されない環境で安心してプロレスに興じている」という前提をうっかりすっかり忘れてしまったのか、ホステスさんたちが提供してくれる「私も愛してる」を本心からのものであると思い込んでしまうおじさんは少なくありません。お金払ってることも忘れてそう。
ある日突然
「大切な人ができちゃった…ごめんね」
と、謝罪してくれる心優しいおじさんもいます。
○お金で買えるドラマチックでスキャンダラスな展開
「大切な人ができちゃった…ごめんね」なんてことを親切にお知らせしてくれるおじさんは、そうやって自ら身を引くことで「寂しい」「行かないで」と、泣かれたり、引き留められたりするドラマチックでスキャンダラスな展開を期待しています。
おじさんはただのおじさんで、横浜流星でも吉沢亮でもないし、「寂しい」「行かないで」なんてことは現実ではまあ起こりえないのですが、そこは銀座。「寂しい」「行かないで」と、泣いたり、引き留めてくれたりする女がちゃんといます。
結局「そんなに言うなら…」と嬉々として新しいボトルを入れ、夜な夜な通う未来が容易に想像できます。想像できますが、そこまでの一連を「プロレス」として楽しんでいるそこのあなたは大正解です。いつもお世話になっております。ありがとう。
「そんなに言うなら…」と、温泉旅行に誘ったり、誘った結果、どうやらやんわーり断られたようでプリプリしているおじさんはド素人。夜遊びは100年早いです。
✅過去の残念おじさん漫画を一気読み
○この一連を「プロレス」として楽しんでいるならOK
今回は「大切な人ができちゃった…ごめんね」と謝るおじさんについて紹介しました。
「大切な人ができちゃった…ごめんね」と肩を落としてみせ、彼女たちに「寂しい」「行かないで」と泣かれ、引き留められ、結局「そんなに言うなら…」と新しいボトルを注文する。ここまでの一連を「プロレス」として消費するのがプロのおじさんです。
プライベートに一切影響しない環境で安心して技の掛け合いを楽しめるのが銀座です。守るものを持つおじさんたちは、こうして夜な夜なプロレスに興じているのです。
ド素人のおじさんは、出禁になる前に山にこもって写経でもしてください。
みずえちゃん みずえちゃん 1989年生まれ。新潟県長岡市出身。関西外国語大学卒業後、大阪市内の広告代理店に勤務しながら、大阪北新地でキャバ嬢デビュー。現在は銀座のクラブに勤めるかたわら、フリーランスのライターとして活動している。 この著者の記事一覧はこちら(みずえちゃん)