セイウンハーデス(撮影:下野雄規)【栗山求(血統評論家)=コラム『今日から使える簡単血統塾』】
◆血統で振り返る毎日王冠
【Pick Up】セイウンハーデス:1着
七夕賞、エプソムCに次いで3つめの重賞制覇となります。
父シルバーステートはこれで産駒の重賞勝利数が「10」となりました。今年に入ってからアスクナイスショー(七夕賞)、ラヴァンダ(中京記念)、そしてセイウンハーデス(毎日王冠)と重賞3勝目。2026年の総合種牡馬ランキングは第9位と健闘しており、ディープインパクトの後継種牡馬のなかではキズナ(1位)に次ぐ2番目の順位。リアルスティール(11位)、コントレイル(15位)、サトノダイヤモンド(17位)を抑えています。
種牡馬入り当初は受胎条件で80万円という安い種付け料もあって、ハイレベルな繁殖牝馬との交配が望みづらい状況でしたが、優れた産駒を出して注目を集め、2022年の種付け料は前年比4倍の600万円、そして200頭の繁殖牝馬を集めました。今年の種付け料は350万円で、種付け頭数は102頭。4年前に比べると過熱感は薄らいでいます。
本馬はニジンスキー5×5というクロスを持ちますが、シルバーステート産駒でこのクロスを持つものは、連対率、1走あたりの賞金額、勝馬率のいずれにおいてもシルバーステート産駒全体の数値を上回っています。ニックスといえるでしょう。
◆血統で振り返る京都大賞典
【Pick Up】エコロディノス:1着
キタサンブラック産駒は今年のJRA平地重賞7勝目。キズナの8勝に次ぐ第2位に浮上してきました。2026年の総合種牡馬ランキングは第3位で、首位のキズナとは約4億円の差です。秋のGIシリーズでクロワデュノール、ガイアフォース、ウィルソンテソーロなどの活躍次第ではランキングの首位に立つ可能性があります。
母ミスティックリップスはドイツオークス(G1・芝2200m)の勝ち馬。母の父ジェネラスは英・愛ダービー、キングジョージVI世&クイーンエリザベスSなどの勝ち馬で、12ハロンがベストの馬でした。
父キタサンブラックは、本格的なヨーロッパ血統を抱えた繁殖牝馬との間に、芝2000m以上で活躍する大物を出す傾向が見られます。イクイノックス、クロワデュノール、ソールオリエンスなどはこのパターンです。
エコロディノスの母は「ジェネラス×アカテナンゴ」なのでこのパターンに当てはまります。キタサンブラック産駒は早熟ではなく、成長力に特長があるので、4歳秋を迎えて充実してきました。