なぜ「ラグジュアリー日本酒ブランド」を生み出した?「価格は価値の総和」に込めたSAKE HUNDREDの挑戦

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2026年10月05日 21:00  TOKYO FM +

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なぜ「ラグジュアリー日本酒ブランド」を生み出した?「価格は価値の総和」に込めたSAKE HUNDREDの挑戦
鷲見玲奈がパーソナリティをつとめるTOKYO FMのラジオ番組「ALFALINK presents BRAND NEW LINK」(毎週土曜 7:00〜7:25)。ひとつの成功に満足することなく、新たな分野へと越境し挑戦を続ける人。既存の枠にとらわれず、業界に新しい潮流を持ち込み、ゲームチェンジを起こしてきた企業。そうした方々をゲストに迎え、挑戦にまつわるエピソードや発想の原点、そしてこれから目指すヴィジョンについて伺っていきます。

9月26日(土)の放送は、株式会社Clear 代表取締役CEOの生駒龍史(いこま・りゅうじ)さんをゲストに迎え、日本酒の価値を高めるブランドづくりについて話を伺いました。


(左から)株式会社Clear 代表取締役CEO 生駒龍史さん、パーソナリティの鷲見玲奈



◆異例の新規参入から高級酒市場へ

日本酒ブランド「SAKE HUNDRED」を展開する株式会社Clear。酒造の後継者ではなかった生駒さんが、異例ともいえる形で日本酒業界に参入し「ラグジュアリー」という新たな価値を日本酒に見いだそうとした背景には、どのような思いがあったのでしょうか。

そもそも日本酒業界への新規参入には、独特の難しさもありました。生駒さんによると、日本酒業界では酒蔵としての新規参入に規制があり、約70年にわたって新たなプレイヤーが現れていなかったといいます。そのため、IT業界やベンチャー企業とは異なり、新しい事業者が入ってくること自体が大きな出来事でした。

もともとClearは、日本酒専門メディア「SAKETIMES」を通じて業界に関わっていたため、酒蔵や酒屋とのつながりはすでに築かれていました。生駒さん自身も「周囲からは応援してもらうことが多かった」と振り返ります。その一方で、新しい取り組みが本当に成功するのかについては、業界内からも慎重に見られていたようです。

当時、一般的な日本酒は2,000円から3,000円ほどで購入できるものが大半でした。そうしたなか、「SAKE HUNDRED」は徹底的に品質を高めて付加価値を追求し、従来の相場とは一線を画す高価格帯を打ち出します。その挑戦と存在感は、日本酒業界にとっても大きな変化(イノベーション)として受け止められました。

そうした環境のなかでブランドを立ち上げるにあたり、生駒さんが重視したのが「業界とのコミュニケーション」でした。業界の先輩や流通に強い影響力を持つキーパーソンに対し、自分たちが何を目指しているのか、「この挑戦が成功すれば、こんな未来が待っている」と具体的に語り続けたといいます。信頼し、尊敬する人たちとの丁寧な対話を重ねることは、事業を進めるうえで欠かせないプロセスでした。

その一方で、生駒さんが大切にしているのが「業界の評判を気にしすぎない」ことです。「業界ばかりを向いて仕事をすると、一番大切なお客さまが置いてけぼりになってしまう」。この強い信念のもと、常に顧客目線を徹底することで、ブランドとしての価値を高めていきました。


(左から)パーソナリティの鷲見玲奈、株式会社Clear 代表取締役CEO 生駒龍史さん



◆「美味しい」の先にある、隙のないブランド体験

SAKE HUNDREDを立ち上げた当時、日本酒は海外輸出が伸び、国内でも「量から質へ」という変化が進んでいました。しかし当時はまだ「高級日本酒」という市場自体が確立されておらず、生駒さんにとっては売れるかどうか分からない手探りの状態だったといいます。それから8年。現在では高級酒の選択肢も増え、1つのカテゴリーとして定着してきました。生駒さんは、その背景に「価格の多様性」があると考えています。

Tシャツやバッグ、時計などの世界には、手頃なものから高価なものまでありますが、日本酒にはこれまで「高価格帯」を生み出す動きが十分にありませんでした。国内外には「対価に見合う本物の価値があるなら、相応の費用を払いたい」と考える顧客層が確かに存在します。だからこそ、「日本酒にも価格の多様性が必要だ」と考え続けてきました。

その考え方を端的に表しているのが、生駒さんの「価格は価値の総和である」という言葉です。商品の価値は、品質や味わいだけではなく、つくられた背景やストーリー、歴史、デザイン、社会的評判、企業の姿勢に至るまで、さまざまな要素が重なり合って生まれます。価格を先に決めてから価値をあてはめるのではなく、さまざまな価値を積み重ねた結果として、その総和に見合った価格がつくべきだという考え方です。

そのため、ブランドの一部分だけを取り繕っても意味はありません。生駒さんは「一面的なアプローチだけでは絶対にダメ」と話し、どの角度から見ても「このブランドってしっかりしているんだな」と実感してもらえることが、ラグジュアリーブランドには必要だと考えています。

もちろん、お酒である以上、おいしさは欠かせません。「僕らが一番おいしいと思って届けているので、おいしいことが何よりも一番大事」と話す一方で、ラグジュアリーには「おいしい」だけでは決して十分ではないとも指摘します。

そして、「日本酒の未来をつくる」というヴィジョンの先に描くのは、世界中の人々が日本酒を通じて豊かな生活を送る未来です。生駒さんにとってお酒とは「生活や人生そのものを豊かにしてくれる存在」にほかなりません。自身が実感してきた豊かな体験や価値を、日本酒を通じて世界にも届けたいと考えています。

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音声版「BRAND NEW LINK」
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<番組概要>
番組名:ALFALINK presents BRAND NEW LINK
放送日時:毎週土曜 7:00〜7:25(TOKYO FM / FM大阪)
パーソナリティ:鷲見玲奈
番組Webサイト: https://www.tfm.co.jp/brand_new_link/
番組公式Instagram:@alfalink.tfm


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