JALが羽田空港の国内線ラウンジを刷新 ファーストクラスラウンジは座席数1.4倍に

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2026年10月06日 16:51  Fashionsnap.com

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 日本航空(JAL)が、羽田空港第1ターミナル北ウイングの国内線ラウンジをリニューアルし、10月8日にオープンする。今回のリニューアルでは、従来の「ダイヤモンド・プレミアラウンジ」を「JALファーストクラスラウンジ」に名称変更し、「サクララウンジ」とともに空間やサービスを刷新。ビジネス利用に加え、観光客やインバウンド、家族連れなど利用者の多様化を受け、ダイニング、リラクシング、ワーキングなど、目的に応じて過ごせるエリアを設けた。JALファーストクラスラウンジは、国内線ファーストクラスの利用者やJMBダイヤモンド、JGCプレミア会員などが対象。サクララウンジは、JMBサファイア、JALグローバルクラブ(JGC)会員のほか、国内線ファーストクラス利用者などが利用できる。  リニューアルは、JALが今年4月から掲げる国内線のサービスコンセプト「New Angles, New Stories 〜日本ともう一度出会う〜」の一環。日本各地の文化やアート、食を取り入れ、搭乗前から日本の魅力に触れられる空間を目指した。北ウイングでは今年1月から改修を進め、7月24日には専用カウンターを先行オープン。今回のラウンジ開業をもって関連施設のリニューアルが完了する。

「伝統美×パーソナライズ」のJALファーストクラスラウンジ
 JALファーストクラスラウンジは、「伝統美×パーソナライズ」をコンセプトに、座席数を従来の約1.4倍に拡大。ダイニング、リラクシング、ワーキングの3つのエリアを設け、一人ひとりの過ごし方に合わせて空間を選べるようにした。

 ダイニングエリアでは、中央にアイランドカウンターを配置し、時間帯に応じて異なるメニューを提供する。5時15分から14時までは特製カレーパンや巻き寿司、スープなどを、14時から16時まではケーキやスコーンなどを、16時以降はアルコールやノンアルコールドリンクとともに惣菜などを揃える。

 また、日本の地域文化を食を通じて紹介するイベントスペースを新設。第1弾としてサントリーのジャパニーズクラフトジン「ROKU〈六〉」と和菓子を提供する。

 リラクシングエリアは、組子や格子など日本の伝統的な意匠を取り入れながら、照明を抑えた落ち着きのある空間に仕上げた。複数人で利用できる席や身体を包み込むようなソファ、マッサージチェアなどを配置。一部の席では、向かい合って座っても相手の顔が視界に入りにくいよう設計するなど、周囲の視線にも配慮した。ワーキングエリアには、完全個室や半個室、オープンデスクを揃え、ウェブ会議などにも対応する。

 ラウンジ内には、日本の文化や地域の魅力に触れられるアートも点在する。漆を用いた作品をはじめ、ワーキングエリアの一角にはアートギャラリーを新設。第1弾では、エッセイストの甲斐みのりが監修し、日本各地の菓子の包み紙を展示する。今後も地域や季節などに合わせて展示内容を入れ替える予定で、JALが保管する歴代の航空関連品や写真なども空間に取り入れた。

「機能美×再生美」のサクララウンジ
 サクララウンジは「機能美×再生美」をコンセプトに、幅広い利用者にとっての心地よさを追求した「ミニマルラグジュアリーラウンジ」と位置付ける。JALファーストクラスラウンジと同様にダイニング、リラクシング、ワーキングの各エリアを設けたほか、家族連れに向けたキッズエリアを取り入れた。

 ダイニングエリアには、曲線を描くソファとビバレッジカウンターを配置。ドリンクに加え、新たに日本ならではの旨味を楽しめる「飲むおだし」を提供する。

 ワーキングエリアは出発ロビーに直結するエスカレーターに隣接し、搭乗直前まで仕事ができるよう動線を設計。全席に電源やUSBポートを備え、限られた時間でも仕事ができる環境を整えた。また、キッズエリアはボーネルンドが空間デザインや遊具選定をプロデュース。子どもが身体を動かして遊べるスペースを設けるとともに、家族が外から子どもの様子を見守れるようにした。

 アートや内装にも「再生美」の考え方を反映。ヘラルボニーが契約する作家による15作品を展示する「ART CANVAS」エリアを設けるほか、役目を終えた航空機の窓や座席カバー、ラウンジで使用したワインボトルなどを、アートや家具、内装として再利用した。

 両ラウンジの共用施設では、個室型の授乳室を新設したほか、シャワールームの利用システムを刷新。スマートフォンから利用申し込みや呼び出し通知の受け取りができ、2次元バーコードを使って入室できるようにした。従来必要だったレセプションでの対面手続きや鍵の受け渡しを不要とし、ラウンジ内の席から手続きを完結できる。また、ラウンジに先駆けて刷新したファーストクラスおよびJALグローバルクラブ(JGC)の専用エリアでは、対面カウンターに加えて専用の自動手荷物預け機を導入。専用保安検査場には「スマートレーン」を採用し、パソコンや液体物を手荷物から取り出すことなく検査を受けることができる。

 今回の刷新の背景には、国内線を利用する顧客層や旅の目的の変化がある。JAL カスタマーエクスペリエンス本部 副本部長の崎原淳子氏は、コロナ禍を経て働き方や旅への価値観が変化し、従来のビジネス需要に加えて観光やインバウンドでの利用が増えていると説明。こうした変化を受け、ラウンジでは仕事や休息、食事、家族での滞在など、それぞれの目的に合わせて過ごせる空間づくりを進めたという。
 JALでは、国内線において価格だけではなく搭乗前後を含めた体験の充実を重視していく方針で、崎原氏は「単なる価格競争ではなく、体験の充実によってJALを選んでいただける方を増やしていきたい」と話す。2027年度には国内線ファーストクラスを備えた新機材「ボーイング737-8」の導入も予定しており、今回のラウンジ刷新を含め、国内線の利用体験を段階的にアップデートしていくという。

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