
小学校入学時は勉強が楽しいと思えていた子どもたちも、学年が上がるにつれ熱意が薄れていくことはあります。とくに宿題は、出されなければラッキー! その分友達と遊ぶなど、好きなことに時間を使えます。ただ少数派ですが、なかには勉強が好きでたまらない子もいるようです。
やりたがるのは勉強ではなく、宿題だけ。「意味不明」なわが子
宿題を出さない担任の先生に「出して!」と詰め寄る小学4年生。お子さんについての投稿が、ママスタコミュニティにありました。
『宿題が出ず喜ぶクラスメイトには「勉強ができないのに、なぜ喜ぶのかわからない」と水を差す。「みんな勉強が嫌いなのだから、周りに合わせなさい」と、強く言った。うちの子、発達に障害があるのかな。友達も少ない。私の育て方が悪いのかな。本当に変な子だ』お子さんに手を焼いている様子の、投稿者さん。週3回通わせる塾の宿題もやっているそうですが、まだ物足りないとのこと。「変な子」との思いから専門機関に相談に行くことも考えたけれど、予約が取れないといいます。前年度の担任からは「人間関係に問題はない」と言われ、それ以上の相談ができなくなったよう。
『勉強したいなら、勉強すればいい。宿題が出ないなら、自学すればいいだけ』それほど勉強がしたいなら問題集やドリルを使って、いくらでも自主学習はできます。しかしお子さんは、「宿題じゃないと嫌だ」。投稿者さんは「意味不明」とつぶやきました。自学については、すでにハイレベルの問題集も与えているとか。
『宿題にこだわるのは、認められたいからだと思う。宿題なら先生に評価されるけど、自学だとフィードバックがなくてつまらないのだろうね』投稿者さんには「不明」の、「意味」についての推測が届きました。「褒められたいんだろうな」「承認欲求が強いのだと思う」といったコメントも。
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周囲と上手くやれていない様子のお子さん。もしや、辛くない?
「勉強好き」の前に承認欲求があるのだとしても、積極的に勉強をしようとする姿勢は少しも悪くありません。勉強したがらないわが子を嘆くママたちにとっては、贅沢な悩みです。問題は自分の主張を通そうと先生に詰め寄ったり、クラスの雰囲気を壊してしまうこと。周囲の気持ちを想像できないのかもしれません。
『お子さんの発達がアンバランスなこと、それゆえの生きづらさを感じる。一度検査してもらったほうがいいと思う』専門機関への相談をすすめるコメントも多く集まりました。「育て方ではなく、お子さんの特性だから」「ママは悪くないよ」といった慰めも。
『専門機関が予約時の聞き取りで「予約できない」と伝えることはないと思う。受診を待つ人が多いから、長期間待たされるだけじゃない? お子さんの人間関係に問題がないとは思えないから、やはり専門家に相談してみるのがいいと思う』「変な子」と感じる理由がわかれば、その後の対応法も見えてきます。
『算数が得意なのかな。国理社はどんな感じ? 体育などの副教科は?』こんな質問も届きました。すべて優秀なら特性うんぬんの可能性も低くなりそうですが、お子さんが得意なのは算数に限ってのよう。レベルの高い算数の問題集はスラスラ解けるけれど、「国語は読解力がイマイチ。理科と社会は普通にできます」。偏りがあるわけです。
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「変な子」で片付けるのではなく、寄り添うことからはじめては
相談にたどり着く前段階として、投稿者さんにできることのアドバイスもありました。
『「周りに合わせておけばいい」みたいな解決にならないことを教えるのではなく、お子さんに寄り添う姿勢を見せたほうがいいよ』お子さんが周りに合わせられないと仮定するなら、たしかに「合わせなさい」は的はずれな諭し方です。
『改めさせようと思っている限り、お子さんは変わらないよ。まずは「宿題をしたい」という意欲を認めて、褒めてあげたら?』この方も寄り添う姿勢をすすめてくれました。「ただ学校では宿題を出すのは先生。先生の指示には従わなければいけないことを伝える。宿題をしたがるのは承認欲求からだと思うから、もっと認めてあげることも大事」とも。さらに勉強をしたがる意欲を活かし、よりハイレベルの問題に挑ませることもすすめました。「勉強を宿題のようなタスクにするのではなく、あくまで自己成長のためと認識させる。そこでも褒めて認めてあげれば、勉強がコミュニケーションのツールになるよ」ともいいます。
お子さんがハイレベルな問題をこなすようになれば、投稿者さんも「うちの子はすごい」と自然と思えてくるでしょう。褒め言葉や認めてあげる態度が、意識せずとも表れてくるはずです。
『算数以外に興味がないようなら、算数のみで受験できる私立中学に行かせてあげては?』
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『体力が余り過ぎなのでは。塾を1日減らして、水泳を週2とかやらせてもいいと思う』こんな助言もありました。頭だけでなく身体を使うことも、今のこだわりを軽減するためには有効に思えます。
親が「変な子」と欠点ばかりを見ていては、子どもは辛くなるだけです。お子さんの長所に目を向けそれを伸ばす方向に、発想を大きく転換してみてはいかがでしょうか。
文・鈴木麻子 編集・すずらん イラスト・猫田カヨ
