オーナー報告を終え、囲み取材に応じる広島新井貴浩監督(撮影・加藤孝規)“新井さん全開”宣言だ。広島新井貴浩監督(49)が9日、オーナー報告を行い、5年目となる来季の指揮を執ることが正式に決まった。「今季の分までファンの方に喜んでもらいたい。たくさん笑ってほしいなと思いますし、自分も笑いたい」。今年は1月に起きた所属選手の逮捕以降、ファンの心情を考え、感情を押し殺してきた。「笑いたいけど笑えないような状況だった。もともと感情が出てしまうタイプなので、来季は“普通の自分”に戻りたい」。ファンと同じように、喜怒哀楽を素直に出しながら選手を鼓舞してきた本来の姿に立ち返る。
3年連続Bクラスからの再建は容易ではない。難しいミッションだ。約1時間に及んだオーナー報告では、来季の補強についての要望も伝えた。15日からの秋季練習と来月行われる秋季キャンプでは、基本に立ち返ってフィジカル強化に重点を置く。「体をしっかり追い込んで、強くしていく。エンジンを大きくして、馬力を上げていく」。例年のように、実戦は組み込まない。レギュラーが確定している選手はほとんどいないチーム事情もあり、個々の土台強化から着手する。笑顔の新井さん復活へ、今秋はしばし鬼となる。【前原淳】