今さら聞けない「バイクのギモン」相談室 第9回 バイクのドライブチェーン交換時期は? 異音・サビなどの危険サインと交換費用を解説

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2026年10月10日 11:01  マイナビニュース

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「今さら聞けない」バイクに関するさまざまな疑問や不安に、バイクライターがやさしく回答する本連載。今回は、「ドライブチェーン」に関するお悩みです。


ドライブチェーンの交換時期がわかりづらい…(男性50歳)



愛車のドライブチェーン、大丈夫ですか?



初心者の方はオイルやタイヤ交換の必要性はわかっていても、ドライブチェーンのことはピンとこないかもしれません。ところが、中級者でもメンテナンスがおろそかになっている人は意外に多かったりします。



実は1970年代までのドライブチェーンは今よりも耐久性が低く、当時のバイク乗りにとってドライブチェーンへの定期的な注油は必須のメンテナンスでした。しかし、1974年に頻繁な注油を必要としない「シールチェーン」が登場したことで、徐々にメンテナンスの重要性が薄れていったようです。



シールチェーンの普及によってノーメンテでも5,000kmくらいはトラブルなく走れるようなったドライブチェーンですが、それでもオートバイが寿命を迎えるまで使えるものではなく、何もしなければ1〜1.5万kmくらいで走行時の騒音や違和感などの不具合が出始めます。しかし、しっかりメンテナンスをすれば、それ以上に長持ちさせることもできます。



前編の今回は、ドライブチェーンの構造や交換時期の見極め方について解説します。

ドライブチェーンの構造について



ドライブチェーンの構造は“8の字型”の金属プレートとローラー、その中にあるブッシュをピンでつなげたもので、引っ張りに強く柔軟に曲がる特性を持ち、前後のスプロケットという歯車にかみ合って高速で回転しています。接合部はなめらかに動くように常にオイルやグリスで潤滑されることが重要ですが、シールチェーンは内部に特殊なグリスを詰めてゴムのリングで封入(シール)したことで長寿命化を実現しています。



しかし、このゴムのリングが経年によって劣化すると内部のグリスが徐々に抜けはじめ、接合部の固着や摩擦による消耗でチェーンの伸びを引き起こします。ドライブチェーンは分解してグリスを詰め直すことはできないので、こうなると交換するしか方法がありません。



ちなみに、昔ながらのノンシールチェーンは車体から外してオイルで煮込むという荒業もありましたが、これはシールチェーンではNGです。筆者も試したことがありますが、ゴムのリングが伸びて使い物にならなくなってしまいました。


こんな症状があったら要注意



グリス切れで動きが悪くなったドライブチェーンは走行中の音が大きくなります。とくに強い力がかかる加速時に「ガラガラ」「ガチャガチャ」と異音が出た場合は要注意。ドライブチェーンが外れたり破断したりすれば走行不能になるだけでなく、最悪の場合はドライブチェーンが絡まってエンジンを壊したり、リアタイヤがロックして転倒したりするケースもあるからです。



こんな異音が出る前でも、走行前の確認でドライブチェーンの状態を大まかにチェックすることはできます。正常なドライブチェーンは一つ一つのプレートがキレイに整列していますが、グリスが抜けはじめて動きが悪くなりはじめるとプレートの向きがガタガタに波打つようになります。ローラー部が赤茶色に汚れている場合は、ローラーとスプロケットやチェーン内部が摩耗して、鉄粉の赤サビが出ている末期の状態です。



また、リアスプロケットに乗っているチェーンを掴み、前後に揺らすとガタが出たり、簡単に浮いてしまうならドライブチェーンの伸びのほか、ローラー部やスプロケットの摩耗が考えられます。


程度にもよりますが、ドライブチェーンを交換する際は前後スプロケットも交換した方が結果的に長持ちします。「スプロケット」の「ドライブチェーン」とかみ合う山の部分が尖っていたり、力のかかる方向に歪んでいたりする場合は、せっかく交換した新品のドライブチェーンを痛めてしまうので、迷わずセットで交換すべきです。



動きが悪くなったドライブチェーンは注油で回復することもありますが、完全に直ることはありません。交換までの一時しのぎだと考えてください。

ドライブチェーン交換をする場合、いくら必要?



ドライブチェーンの交換にかかる費用は、250ccクラスのバイクならシールチェーン単体の部品代が約15,000円、前後スプロケットとの3点セットなら約30,000円で、交換工賃が5,000〜15,000円ほどかかります。大型車はさらに1.2〜1.5倍ほど高くなるでしょう。



なお、昔ながらのノンシールチェーンにすればだいぶ安くなりますが、注油の頻度は多くなるので一般的なライダー向けではありません。また、ネット通販で買える格安のノーブランド品も強度や耐久性が不明なので、やはり有名な国産チェーンメーカーの製品をおすすめします。



このようにドライブチェーン交換にかかる費用はそれなりに高いのですが、適切なメンテナンスをすることでコンディションを維持することもできます。これについては次回の後編で解説します。



津原リョウ 二輪・四輪、IT、家電などの商品企画や広告・デザイン全般に従事するクリエイター。エンジンOHからON/OFFサーキット走行、長距離キャンプツーリングまでバイク遊びは一通り経験し、1950年代のBMWから最新スポーツまで数多く試乗。印象的だったバイクは「MVアグスタ F4」と「Kawasaki KX500」。 この著者の記事一覧はこちら(津原リョウ)

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  • 昔 チェーンが外れた スポロケとチェーン取り替えた
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