カムニャック(c)netkeiba 今週の日曜日は、東京競馬場でアイルランドトロフィー(GII)が行われます。
アイルランドTは同時期に行われていた府中牝馬Sの競走条件を引き継ぎ、昨年から開催されている重賞です。回次は今年で第2回となっていますが、レースの本質は府中牝馬Sと変わりありません。よって、ここでは16年から24年までの府中牝馬Sと昨年のアイルランドTの計10レースから傾向を探っていきたいと思います。
昨年は1番人気から3番人気がすべて馬券圏外になる波乱の決着。24年の2着は10番人気シンティレーション、23年は10番人気ライラックが3着と人気薄も激走が目立っています。
ただ、データ対象の10レースの人気別成績を見ると、5番人気以内が[8-6-6-30]に対し6番人気以下は[2-4-4-78]となっています。勝率や連対率、複勝率は5番人気以内の馬が高い数字となっています。さらに回収率も単勝、複勝ともに5番人気以内の馬が優秀な成績を残していますので、上位人気に支持されている馬を馬券の主軸に置いた方が的中する確率は高くなるかもしれません。
今年のアイルランドTで人気が予想されるのはカムニャック、クイーンズウォーク、ラヴァンダ、ジョスラン、セキトバイーストあたり。この5頭は重賞での実績も十分ですし、この中から軸馬を選ぶのが的中への近道になるのではないでしょうか。
そんなアイルランドTで、はたしてAIはどういった結論に至ったのか。早速ですが、AIに弾き出された注目馬をご紹介します。
◆不安要素なく好勝負必至
今週のアイルランドTでAIが本命に抜擢したのは、上位人気が予想されるカムニャックでした。
週初の本命候補にも挙がっていた本馬ですが、最終追い切りや枠順発表後もその評価に変化はなく、AIも太鼓判を押しているようです。
カムニャックは昨年のフローラS(GII)で重賞初制覇を飾ると、その勢いで挑んだオークス(GI)でも優勝し、一気に世代の頂点まで駆け上がった実力馬です。その後は休養に入り、始動戦となったローズS(GII)も不利を受けながらしっかりと勝ち切り、秋華賞へ弾みのつく結果を残しました。
そして迎えた秋華賞(GI)では、2.1倍という圧倒的な支持を集めて出走。近走の走りから勝ち負け必至と見られていましたが、まさかの16着に大敗を喫します。レースではゲート内で立ち上がる素振りを見せていましたし、スタートしてからは力みが目立つ走り。3コーナー過ぎからは押っ付けながらの追走と余裕がなく、4コーナーで馬群に飲み込まれる形に。気性面に課題が残る一戦となってしまいました。
秋華賞後は放牧に出されてリフレッシュ。復帰戦は今年4月の阪神牝馬S(GII)。このレースを迎える前にはゲート練習も行っていたようで、レースではゲート内で立ち上がることはなく、スタートも出遅れることはありませんでした。
久々のマイル戦ではありましたが、スタートから行き脚がついて道中は先団を追走。スローの上がり勝負で逃げた勝ち馬を捕えることはできませんでしたが、自身もしっかりと脚を使って2着と連対は確保。勝ち馬とは同タイム。4コーナーで余計に外を回される場面があったので、それを思えば勝ちに等しい内容だったと言えます。
前走のヴィクトリアマイルもスタートに問題はなく、中団やや前目の位置を確保。道中は馬群に囲まれる形でも折り合いはスムーズ。直線ではスムーズに前が開く絶好の形に。しかし、先に抜け出した勝ち馬を捕まえることはできずに再びの2着。勝ち切ることはできませんでしたが、ハイレベルなメンバー相手に連対と改めて力のあるところを示す走り。
今回のアイルランドTは東京芝1800mが舞台。ここ2走の直線での走りを見ると、ゴール前でようやくエンジンがかかったというような走り。オークスを勝っているほどの馬であることも思えば、前走からの距離延長は歓迎でしょう。
枠順は大外の8枠16番。この枠は一見すると不利に思えますが、並びを見るとこの枠はプラス材料に思えます。今年のアイルランドTはセキトバイースト、ワタシマツワ、ハワイアンティアレと前走で逃げて結果を残した馬が揃っています。
枠順を見ると、セキトバイーストが5枠10番、ワタシマツワが7枠13番、ハワイアンティアレが7枠14番に入っています。この3頭は位置を取りにスタートから積極的に押していくことが予想されます。カムニャックはこの動きについていくことで、無理なくいいポジションをとれるはずです。今年の展開や枠の並びからすれば、不利に思えるこの大外枠はむしろ大きな追い風と言えるかもしれません。
この中間は十分に乗り込まれており、仕上がりにも不足はなさそうです。不安らしい不安がありませんし、ここは力通りの走りに期待ができるはず。今回のメンバーの中では能力上位ですし、自身の走りができれば自ずと結果はついてくるのではないでしょうか。