
今年は全国各地で大雨や台風が猛威をふるい、行楽地にも深刻な影響が及んだ。中でも千葉県は、記録的な日照不足と台風25号による土砂災害が重なり、観光施設の多くが復旧作業に追われた。だが、そうした厳しい環境を乗り越えて、袖ケ浦市の東京ドイツ村では今、力強く咲き誇る秋の花々が来園者を迎えている。
東京ドイツ村では、8月27日から34日間連続で降水が観測されるなどの深刻な日照不足に加え、台風25号の影響で園内の複数箇所が被災。人気アトラクション「ブタ天キッズコースター」への土砂流入や花畑の一部流出など、例年にない被害が発生した。それでもスタッフによる懸命な復旧作業と自然の回復力により、当初予定より早いタイミングで秋の花畑が見頃を迎えた。
園内で特に注目を集めるのが、10万株以上が彩る「いろどりの丘」と「レインボー花畑」だ。いろどりの丘では、大輪のマリーゴールド「パーフェクション(オレンジ・イエロー)」が一面に咲き誇り、青空とのコントラストが映えるビタミンカラーの絶景が広がる。台風で一部土砂流出があったとは思えないほどの鮮やかさで、SNSでも“元気が出る景色”として人気を集めている。愛犬と散歩できるエリアとしても好評だ。
一方、直線ストライプが特徴の「レインボー花畑」では、マリーゴールド(エンデュランス、ホワイトゴールド)やケイトウ(ブライトスパークス)が色鮮やかに開花。日照不足の影響で一部に生育の遅れが見られたが、現在は順調に復調しており、赤・白・青・黄・オレンジのストライプ模様が日に日に深みを増している。ツリーハウスやブランコなどの人気スポットから眺める花畑は、角度によって表情が変わり、撮影スポットとしても魅力が高い。
また、園内2カ所で展開するコスモス畑(ヨーロピアンガーデン2300平方メートル/四季の丘4000平方メートル)は、見頃のピークが10月下旬へずれ込む見通し。苗は順調に育っており、秋が深まるにつれて満開を迎える予定だ。土砂の中から芽を出した“ド根性コスモス”も確認され、来園者の注目を集めている。
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台風被害の影響で「ブタ天キッズコースター」は現在一時休止中だが、園側は安全を最優先に復旧作業を進めている。花畑エリアは整備が順調で、秋の行楽シーズンに向けて万全の態勢で来園者を迎えるという。台風や長雨を乗り越えて咲いた秋の花々が、園内に彩りを添えている。

