
アズサのマンションでの生活が始まってしばらくが経ちました。私の朝は目覚まし時計の音ではなく、窓から差し込む柔らかな光と、キッチンから漂うコーヒーの香りで始まります。
ああ、そういえば。ハルヒコたちと同居していたころは、みんなが起きる前に朝食を作り終えなきゃって、毎朝5時に飛び起きていたっけ。



アズサの勧めで登録した家事代行サービスの仕事は、私に新鮮な驚きを与えてくれました。仕事終わりの玄関先で依頼主の方から深々と頭を下げられ、戸惑いながらも喜ぶ私。振り込まれた報酬をスマホで見ると、「お金を稼いだ」という実感がわきました。



アズサとの穏やかな生活のなかで、私は本当の自由を知りました。
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自分の気持ちを尊重できる日々はこんなにも心地よいものなのですね。
始めた家事代行の仕事では、感謝の言葉と共に報酬をもらえて、自分の労働に価値があるのだと実感できます。
誰にも脅かされない、毒のない日常。
自分自身を養いながら癒す幸せを噛み締め、私はもうあの家には戻らないと心に決めました。
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