0
2026年10月12日 12:11 ITmedia PC USER

日本エイサーの「ProDesigner PE140Wsmiuux」は、14型のモバイルディスプレイだ。以前紹介した「PM141Wbmiuux」と外観はほぼ同一ながら、有機EL(OLED)の採用により、明るく広い色域を実現したクリエイター向けの1台だ。メーカーから機材を借用したので、レビューをお届けする。
●ボディーデザインはIPS液晶モデルと共通ながら高スペック
まずは基本的な仕様をざっと押さえておこう。画面サイズは14型で、解像度は1920×1200ピクセル(アスペクト比16:10)だ。有機EL(OLED)を採用しており、画面には光沢がある。タッチ操作には対応しない。
視野角は水平/垂直とも170度、リフレッシュレートは60Hz、最大輝度は300ニトだ。コントラスト比は10万:1、応答速度はGTG時で1ms、DCI-P3 100%の色域をサポートするなど、OLEDならではの高いスペックが目立つ。
|
|
|
|
ボディーはIPS液晶搭載モデルのPM141Wbmiuuxと同様、背面に折りたたみ式スタンドが一体化した構造だ。OLEDを採用する関係で画面とベゼルがフラットになっている他、ボディーカラーがシルバーに改められているものの、デザインはPM141Wbmiuuxとほぼ同一で、背面のネジ穴の仕様なども共通だ。
●OLED採用で高品質な表示 縦置きが苦手な点に注意
接続方式はHDMIとUSB Type-Cで、HDMIポートはフルサイズ仕様だ。イヤフォンジャックに加えてスピーカーを搭載するなど、音声出力系は充実している。ちなみに、底面部分にPM141Wbmiuuxにはなかったスピーカー穴が設けられている。
重量は公称値で600g、実測では581gだった。PM141Wbmiuuxのような突出した軽さではないものの、スタンド込みの14型としては十分に軽量で、持ち歩きがメインのユーザーにとっては魅力だ。なおキャリングケース類は付属しないため、自前で調達する必要がある。
付属品はUSB Type-CケーブルとACアダプターのみと最小限で、HDMIケーブルやキャリングケース類は省かれているので注意したい。
|
|
|
|
では実際に使ってみよう。接続方式はHDMIもしくはUSB Type-Cで、USB Type-Cは2ポートあるが、機能に違いはないのでどちらに接続しても問題ない。
IPS液晶を採用したPM141Wbmiuuxは色調にやや癖があり、斜め方向からは画面がかなり暗く見える問題があったが、OLED採用の本製品は色も鮮やかで、かつ斜め方向から見た場合の色変化も見られない。ちなみに、デフォルトでは輝度は40%に制限されているので、必要に応じて調整するといいだろう。
一方で、標準スタンドでは縦置きが困難という構造面の問題点は変わっておらず、どうしても縦置きをしたい場合は背面のネジ穴を活用してアームに取り付けたり、市販のタブレットスタンドを使ったりしての設置が望ましい。付属ケーブルの外皮がやや硬く、縦置きにすると真上に突出してしまうのも気になる点の1つだ。
本製品はパワーパススルーにも対応している。本製品に最大出力100WのUSB Power Delivery充電器を接続したところ、ノートPCからは45Wの電源に接続していると認識された。やや間引かれる電力量が多いが、こうした特徴もPM141Wbmiuux譲りだ。利用にあたっては、なるべく出力の大きなUSB PD充電器と組み合わせた方がよいだろう。
●独特なメニュー構成のOSD
|
|
|
|
OSDメニューについても見ていこう。OSDメニュー操作用のボタンは、本体背面にある段差部分の右側面に配置されている。一段奥まった位置にあるため若干押しにくいが、利用頻度を考えると大きな問題にはならないだろう。
メインメニュー以下のUIは一般的な階層構造を採用しているが、最初にメインメニューの他に2つのショートカット(モード変更/輝度調整)へと分岐するという独自の操作体系は、PM141Wbmiuux譲りとなっている。個人的にはこのモード変更はあまり必要性を感じないが、輝度調整と違ってこちらはカスタマイズが不可能なので、そのまま利用するしかない。
●よいものを長く使いたい人にお勧めできる1台
以上ざっと使ってみたが、OLEDによる画面表示の美しさ、および軽さに全振りしたモデルという印象だ。前に紹介したIPS液晶モデルのPM141Wbmiuuxは、価格ありきで若干無理をしているイメージだったが、本製品はその点も抜かりがない。付属品は控えめだが、あえてHDMI接続で使いたいというユーザーは多くはないはずで、目くじらを立てるほどではないだろう。
実売価格は3万円台後半ということで、PM141Wbmiuuxのおよそ2台分だ。OLEDを搭載していることを考慮すると妥当なのだが、予算ありきで検討しているユーザーからすると、このあたりはネックになるだろう。
また保証期間は3年と長いので、初期コストは多少かかっても、よいものを長く使いたい人に文句なくお勧めできる1台だ。
|
|
|
|
|
|
|
|
Copyright(C) 2026 ITmedia Inc. All rights reserved. 記事・写真の無断転載を禁じます。
掲載情報の著作権は提供元企業に帰属します。