ブラザー、「P-TOUCH CUBE」を約10年ぶり刷新 タイパ・スペパ・インテリアのニーズに応える新モデル

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2026年10月13日 13:01  BCN+R

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ブラザー販売が記者会見を開催
 ブラザー販売は、ラベルライター「P-TOUCH CUBE(ピータッチキューブ)」シリーズのエントリーモデルを約10年ぶりに刷新し、新製品「PT-P320BT」を10月下旬に発売する。最大の特徴は、「タイムパフォーマンス(タイパ)」「スペースパフォーマンス(スペパ)」「インテリア性」などのニーズに応えたこと。発売10周年を迎えたP-TOUCH CUBEは、単なるラベルライターから暮らしを整える家電へと進化している。

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●「ラベルはダサい」を変えたP-TOUCH CUBEの10年

 新製品の発売に先立ち、同社は記者会見を開催。商品企画部マーケティング・DX推進部を担当する兼広友里恵取締役が、ラベルライター事業について説明した。同事業は、1989年発売の「PT-6」から37年の歴史を持つ。その中でも2016年に登場したP-TOUCH CUBEは、世界初のスマートフォン専用ラベルライターとして市場に新風を吹き込んだ。専用アプリによるデザイン性の高いラベル作成や、キーボードレスのシンプルな本体デザインが支持され、「シリーズ累計出荷台数は170万台を突破した」(兼広取締役)としている。

 従来のラベルライターがオフィス向け中心だったのに対し、P-TOUCH CUBEは見せる収納やインテリアとの調和に着目。ラベル作りそのものを楽しむ文化をつくり上げたとのことだ。

●見えてきた「整える暮らし」へのニーズ

 記者会見では、20〜60代の収納・片付けを日常的に行う500人への調査結果も紹介。調査では、63%が「家の中で探し物や収納場所に迷うことがある」と回答し、76%が「探す時間や手間を減らすタイパを重視したい」と回答したという。

 この結果について、商品企画部商品企画1Gの桃山みなみグループリーダーは「『周囲の物を整えて効率的に過ごしたい』という暮らしへの志向が高まっている」と分析。整理収納の基本となる「物の定位置化」において、ラベルによる可視化の価値が改めて高まっていると説明した。

 単なる収納用品ではなく、「探す時間を減らす仕組み」としてラベルライターを提案している点は興味深い。

●新モデル最大の進化は“充電式”

 PT-P320BTは、本体にリチウムイオン充電池を内蔵。従来モデルでは単4形乾電池6本が必要だったが、新モデルではUSB Type-Cによる充電に対応している。電池購入や交換の手間がなくなり、使いたい時にすぐ利用できるようになった。

 これは「タイパ」への回答ともいえる。整理収納アドバイザーなどからも、ラベル作成の手軽さ向上への期待が寄せられているとのことだ。

●「スペパ家電」としての存在感

 最近では、スペパも家電選びの重要なキーワードの一つ。同社の調査によれば、68%が家電の置き場所に困った経験があり、78%が購入時にコンパクトさを重視すると回答したという。

 P-TOUCH CUBEはスマートフォン操作を前提に設計されているため、本体にキーボードを搭載しない。従来型ラベルライターより省スペースで、収納場所にも困りにくい。ラベルライターを「必要な時だけ取り出す機器」から、「机や棚に置いたまま使う生活家電」へ位置付け直そうとしているようだ。

●出しっぱなしでも絵になるデザイン

 今回の刷新では、機能面だけでなくデザイン面も見直している。単色基調のワントーンカラーを採用し、丸みを帯びたフォルムへとブラッシュアップ。ホワイトとラテの2色を用意する。さらにテープ交換部分はヒンジ式に変更され、カバーの紛失や着脱の煩わしさを減らした。調査でも60%が小型家電のデザイン性を重視すると回答しており、出しっぱなしを前提とした家電づくりは市場ニーズとも一致する。

●「暮らしを整える生活家電」へ

 今回の発表で印象的だったのは、ブラザーがラベルライターを「整理収納ツール」ではなく、「暮らしを整える生活家電」として再定義している点だ。タイパ、スペパ、インテリア性といった近年の家電トレンドは、掃除機や調理家電だけでなく、ラベルライターにも波及している。約10年ぶりとなるエントリーモデル刷新の背景には、単なる製品更新ではなく、暮らしの価値観の変化への対応がある。

 P-TOUCH CUBEの用途として、整理収納需要に加えて「推し活」「ギフトラッピング」「園芸」など、趣味領域への広がりも見せるという。ラベルライターの枠を超えた生活提案型デバイスとして、今後の展開に期待がかかる。

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