子どものスマホ規制…賛成?反対? 親子で考える“スマホルール”と「ドパガキ」の危険性【THE TIME,】

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2026年10月15日 06:09  TBS NEWS DIG

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欧米諸国などで議論が進む子どものスマートフォンやSNSの規制。日本でも、規制の必要性について議論が始められています。
子どもたちのコミュニケーションツールとして欠かせない存在になっている一方で、ネットいじめや犯罪、心身への影響など、心配の種は尽きません。

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実際に、SNSをきっかけに犯罪に巻き込まれた子どもの数は年々増え続け、小学生はこの10年で4倍と過去最多を更新しています。

流行語「ドパガキ」とは? スマホ規制に揺れる街の声

子どものスマホ利用に規制をかけるべきか、街では様々な意見が聞かれました。
賛成派の保護者からは、「お友達と繋がって、誹謗中傷などのトラブルに巻き込まれるのも心配」「知らない人とやり取りされるのは嫌」といった、トラブルを心配する声が上がります。

意外にも、当の子ども世代・高校1年生の女子生徒からも「自分も使いすぎているとわかっているから、規制がかかっていた方がいいのかなと思います」という意見が。トイレやお風呂にもスマホを持ち込み、「推しの新しい情報を確認しています」と話します。

一方で、反対派の意見。50代の母親は、「国としてダメにすると、その抜け穴を子どもたちが探すんじゃないか」と指摘。また、40代の母親は「各家庭の判断で、国が決めることとはちょっと違う」と、一律の規制に疑問を呈する保護者も。高校1年生の女子生徒は「(規制は)100%イヤ。ずっと推しとか見ていたいから」。過去には父親のスマホでこっそり使用制限の設定を変更し、真夜中まで使っていたこともあると明かしました。

番組が街の人に調査したところ、規制に賛成の人は38%、反対は62%という結果になりました。

しかし、スマホの長時間利用について、子どものスマホ利用に詳しい臨床心理士の森山沙耶氏によると、「3時間以上スマホを使っている子どもは、うつや不安のリスクが増えるという報告もある」と指摘します。

特に注意が必要なのが、依存性の高いショート動画だといいます。次々と流れてくる刺激的なコンテンツについつい見続けてしまう状態から、「ドパガキ」という”俗語”も生まれています。

街の若者も口にする「ドパガキ」とは、「ドーパミン中毒のガキ」の略。ショート動画などの強い刺激に慣れ、集中力が低下している若者を表したネットスラングです。ある女子中学生と小学生の姉妹も、「動画がずっと色々出てきちゃうからスライドしちゃうんですよ」と、心当たりがある様子でした。

96%がルール設定も… なぜ家庭のルールは守られないのか?

リスクから子どもを守るため、各家庭ではどのような対策を取ればいいのでしょうか。
NTTドコモ モバイル社会研究所の調査によると、スマホを持つ小中学生の96%が家庭内ルールを決めているといいます。

しかし、その実態は「ルールを決めても、そこで言い合いになったりして守ってくれない」「スマホの使い方のルールを作ったけど、自分で勝手にロックを外したりして、お手上げです」と親たちからは、諦めにも似た声が聞こえてきます。なぜ、家庭のルールはうまく機能しないのでしょうか?

臨床心理士の森山氏はその原因を「親が一方的に決めたルールだと、やはり子どもは守らなくなってしまって、結果的に子どもが使いすぎてしまうということに結びつきやすくなってしまう」と分析します。

今年、中学生になった娘の蘭さんとお母さんの遠藤さん親子も、まさにその問題に直面していました。お母さんは「夜は午後9時くらいまでに、枕元に持って行かないで寝ようねっていうルールを全然守れていないです」と悩みを打ち明けます。「ルールを作りたいんですけど、立て方も分からないですし、『こうはどう?』って言っても(娘が)『絶対嫌だ!』って言ってくるのが分かっているので」
一方、蘭さんは「(スマホのルールがあることを)本当に知らなくて」と衝撃の告白。本音は「できることなら午前0時くらいまで友達とLINEしていたいし、ルール無しがいいです」と話します。

専門家が伝授! 親子で納得できるルール作りのポイント

そこで、森山氏にレクチャーを受け、遠藤さん親子がルール作りに挑戦。そこには、親子で納得できるルールを作るための重要なポイントがありました。
まずお母さんが取り出したのは、1日の生活時間を書き出すための円グラフ。「今、自分がどれくらい携帯を使っているとか、どんな生活を送っているかを振り返ってみよう」と促します。

森山氏によると、重要なのは“生活全体のバランス”を考えること。「睡眠だったり勉強だったり学校とかの中で、スマホを使う時間はどれくらいがいいのかなっていうのを考えるのが大事ですね」と解説します。蘭さんの場合、平日はおよそ3時間、午後11時ごろまでスマホを使っていることが可視化されました。

次に重要なのは、親の意見を押し付けるのではなく、子どもの意見も対等に扱うことです。森山氏は「あまり厳しすぎるルールにすると、窮屈に感じてルールを守りたくない、反発に繋がる。生活にあった、余裕のあるルールを意識してもらえるといいかな」とアドバイスします。
午後9時にはやめてほしいお母さんと、午前0時まで使いたい蘭さん。話し合いの結果、10時30分という着地点を見つけました。お母さんは「こっそり午前0時まで起きてるというよりは、自分で言った時間のほうが責任感が出ると思うので、22時半でもいいかな」と、娘の主体性を尊重する姿勢を見せました。

続いてSNSの使用ルール作り。お母さんは「実際に会ったことが無い人とはやりとりをしない」ことを望みますが、蘭さんは「インスタで知り合った人とつながりたい!」と主張。「同じ推し活友達が欲しい」「コメントとかで仲良くなったりした人と、話したい」というのが理由です。もし会おうとなったら「行きたい!」と即答する蘭さんに、お母さんは驚きを隠せません。
これには森山氏も、「同じ趣味で楽しく会話ができていたとしても、実は性別を偽っていたり、未成年だと分かると犯罪に巻き込まれたりするケースもあるので、注意が必要」と警鐘を鳴らします。
最終的に、「繋がるのはオッケー。でも、写真を送るなどの話になったら、ママに相談して欲しい」というルールで合意。知らない人とやり取りをする際は、信頼できる大人に相談することの重要性を親子で共有することができました。

話し合いを終え、お母さんは「今までスマホをめぐって親子喧嘩もありましたけど、娘が自分から何時までと言ってきてくれたので、これなら守れるんじゃないかな」と期待を寄せます。蘭さんも「ルールが決まったので頑張ります」と前向きな姿勢を見せました。
もしルール作りに悩んだら、携帯会社のホームページなどに掲載されているひな形を活用するのも有効な手段だといいます。

一方的な押し付けではなく、親子で話し合い、納得感のあるルールを作ることが、子どもをリスクから守る第一歩となりそうです。

このニュースに関するつぶやき

  • スマホ便利だけど危険性も指摘されている。刃物を所持しているのと近い。知らずに他人に迷惑かけたり自分が事件に巻き込まれたり。社会的責任が理解できるようになってから持たせろ
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