王将社長射殺事件の判決を前に、取材に応じる元社員の富岡正和さん=9月20日、京都府京田辺市 王将フードサービス社長の大東隆行さん=当時(72)=射殺事件の判決を前に、事件の第一発見者で同社元社員の富岡正和さん(71)が取材に応じた。富岡さんは「全容解明に向けて捜査を続けてほしい。判決で終わりではない」と訴えた。
富岡さんは2013年12月の事件当日、本社前に着いたところ、自家用車のそばで携帯電話を持ったままうつぶせで倒れている大東さんを発見した。急いで心臓マッサージを行った際、下腹部にボールペンほどの太さの穴が二つ開いていることに気付いた。「まさか拳銃で撃たれたとは思わなかった」と振り返る。
大東さんとは08年、趣味だった「ハトレース」を通じて意気投合し、大東さんが飼っていた約400羽のハトの世話を頼まれた。早朝にハトの世話をした後、本社で大東さんが作った朝食を食べるのが日課だったといい、「気さくでまめな人だった」と懐かしむ。
面倒見が良く義理堅い一方、仕事では赤字店舗の担当者を降格させる厳しい面もあったという大東さん。富岡さんは「家族のように仲が良かった社長がいなくなって寂しい。裁判官には証拠をきちんと見て判断してほしい」と語った。