
ワークマンの作業服「Wonderシリーズ」の販売が、1年で310万着を突破する見通しだ。綿素材、防風ジャケット、防寒の3シリーズを新たに展開し、Wonderシリーズのフルライン化を実現する。
Wonderシリーズは、同社が2024年4月から推進する「ワーク強靭化」計画のフラッグシップ製品だ。機能性カジュアルを押し出した商品が人気となり一般客の来店が増えた一方、従来の作業客からは「作業服姿では入店しづらい」といった声が聞かれるようになった。
同計画はこうした状況を受け、主力の作業服事業を強化するもので、Wonderシリーズは2025年2月に第1弾を発売。今回の3シリーズで第3弾から第5弾までそろう。
販売計画の内訳は、通年作業服が210万着、冬物作業服が35万着。2027年4月に発表する夏物の65万着を加え、2026年9月から2027年8月までの1年間で計310万着を見込む。
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総務省の2024年の労働力調査によると、建設業就業者数は477万人で、このうち現場作業に従事する「建設技能者」は303万人だ。同社は、Wonderシリーズの販売数が建設技能者の数を上回るとしている。
同社の担当者は、Wonderシリーズが支持される理由について「デザイン性と高機能を兼ね備えながら、圧倒的な低価格で販売できる点だ」と分析する。店舗では「デザイン性が高い作業着をユニフォームに採用すると、採用にも有利に働く」との声もあったという。購入者からは、着心地やストレッチ性の高さ、デザインを評価する意見のほか、「コスパ最高」といった反応が寄せられている。
低価格の秘訣は、同社が「業界初」とする加工貿易にある。生地と副資材を東南アジアの縫製工場に無償支給し、工場には加工賃のみを支払う。生産ラインには長期の稼働保証を付けており、資材調達が遅れてラインが止まっても加工賃を払い続ける。
リスクと手間はかかるが、資材調達の中間業者を省くことができた。年30万着で量産すると、製造原価は従来品と比べて2〜3割安くなるという。
第3弾の「Wonder Stretch超撥水コットン」シリーズは、市場価格の約6割に設定した。火に強い綿素材でありながら、30%のストレッチ性を持たせた。法人のワーク需要に対応できるイージーケア、防縮、防シワ、撥水、撥油、防汚の加工を施し、中空素材で軽量化した。価格はジャケットが3990円、カーゴパンツとスラックスが2990円。販売計画は45万着。
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同社は、コスパの良い作業服を求める人に加え、火の粉に強い綿素材でありながら、幅広い作業シーンがある人を想定している。
第4弾の「Wonder Stretch HYPER WINDジャケット」は、市場価格の約半額となる1990円。耐久撥水加工は50回洗濯しても効果が持続する。汗をかいてもべたつきにくい総裏メッシュ仕様とし、20%のストレッチ性を持たせた。販売計画は30万着で、新しいユニフォームを探している企業や、DIYなど作業服以外の用途で作業ウェアを探している人に向けた商品だ。
第5弾の「Wonder HEAT」シリーズは防寒向けで、販売計画は35万着。蓄熱・撥水機能を備えたジャケット(2990円)、防風・保温機能を持つベスト(1900円)、耐摩耗100万回をうたうストレッチカーゴパンツ(1990円)をそろえた。冬の寒い中で作業をする人に向け、動きやすさと暖かさを兼ね備えた「コスパジャケット」と位置付ける。
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