
ENSAPIA Tokyoは2026年10月14日、オンラインRPG『チョコットランド』とスマートフォン版『チョコットランドSP』のサービスを、2027年3月29日22時をもって終了すると発表した。2007年2月15日の正式サービス開始から約20年。ゲームポータル「ハンゲーム」を代表してきた長寿タイトルが、ついに幕を下ろす。
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- 「システムの老朽化」の中身
ハンゲームが育てた「かんたんRPG」
『チョコットランド』は、ハンゲーム(現・ハンゲ)で生まれた、NHN Japan初の自社開発オンラインRPGだ。2006年11月のプレオープンを経て、正式サービスへ移行。かわいらしいドット絵と簡単な操作が特徴で、オンラインゲームの入門作として親しまれてきた。
本作の歩みは、日本のオンラインゲームが遊ばれる「場所」の変遷とも重なる。2008年にはフィーチャーフォン向けの『チョコットランドモバイル』でPC版とキャラクターデータを連動させ、2010年にはSNS「mixi」のmixiアプリで外伝『守れ!モリッコランド!』も登場。2011年に発表された『チョコットランドSP』でも、同じキャラクターでPCとスマホを行き来できる仕組みが受け継がれた。2010年時点で累計プレイヤー数は180万人以上、現在はSP版の紹介文で「500万人以上が遊んだ」とうたう。
そうした状況下で、運営元も変遷を重ねた。NHNグループの再編を経て、2019年にはココネがハンゲームの運営会社を買収。そのココネが2026年6月に商号を変更したのが、現在の運営元ENSAPIA Tokyoである。
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「システムの老朽化」の中身
公式発表によれば、終了の理由はゲームを支えるシステムの老朽化だ。新システムへの入れ替えなども検討したものの、長年の運営で内部構造が複雑になり、いずれも現実的ではないと判断したという。
20年前に設計されたプログラムの上にアップデートを重ねてきたゲームは、いわば増改築を繰り返した古い家のようなものだ。土台ごと建て替えようにも、どの柱を抜けば何が崩れるのかを把握するだけで膨大な手間がかかる。
一般に、サーバーのOSや開発環境のサポート終了が重なれば、安全に運営を続けること自体も難しくなる。たとえばフロム・ソフトウェアも2022年、PC版『DARK SOULS』のオンラインサービスについて、脆弱性対応を進める中で「システムの老朽化により復旧が困難」として終了を決めた。長期運営タイトルにとって避けがたい課題といえる。
一方で、運営チームは「終わり方」にも力を注ぐ。2027年2月10日にはこれまでの歩みを振り返るメモリアル特設サイトを、サービス終了日にはドット絵やマップを閲覧できるメモリアルアプリを公開予定だ。アプリは『チョコットランドSP』のアップデートによって切り替わる形で提供される。
サービス終了後もゲームの記憶をどう残すか。スマホゲームでは『グリモアA』や『メギド72』などがオフライン版を用意してきた。20年分の冒険の足跡を手元に残す試みは、長寿タイトルにふさわしい締めくくり方といえるだろう。

