東武東上線の新型車両90000系「グッドデザイン・ベスト100」を受賞

0

2026年10月15日 16:21  マイナビニュース

  • チェックする
  • つぶやく
  • 日記を書く

マイナビニュース

画像提供:マイナビニュース
東武鉄道と日立製作所は15日、東武東上線の新型車両90000系が日本デザイン振興会主催の「2026年度 グッドデザイン・ベスト100」を共同で受賞するとともに、「私の選んだ一品 2026グッドデザイン賞審査委員セレクション」に選出されたと発表した。


90000系(東武鉄道)の画像をもっと見る


9月26日から運行開始した新型車両90000系は、東上線エリアにおける人と物流のルーツが荒川・新河岸川の舟運にあることに着目し、「地域と人と未来をつなぐ わたし舟」をコンセプトにデザイン。エクステリアは、高瀬舟の船底から着想した、前面下部から反り上がるように丸みを持たせた逆スラント式の大胆な先頭形状を採用。インテリアも舟運をイメージしたデザインをめざし、袖仕切り部に立涌柄、床に枯山水をイメージした柄を採用したほか、全体的な配色も素材の良さを生かした選定とすることで、気持ちが安らぐような落ち着いた客室空間を表現している。貫通引戸両脇部と袖仕切り部のガラス化に加え、側引戸窓を従来車より床方向へ拡大することで、これまで以上に開放的な客室空間を表現したという。

「グッドデザイン賞」審査委員からは、「鉄道が走る前まで、地域交通の主力だった舟運。そのストーリーを車両の形に取り込むとは思わなかった。高瀬舟をモチーフにしたという逆スラントの先頭部は、とにかく個性的。車内も和船をモチーフとしており、木を思わせる色調としたことで落ち着ける空間になっている。扉の窓を縦長にして子供が外を見られるようにするなど、利用者へのさりげない配慮も光る。地域の顔として親しまれるのは間違いないし、乗り入れ先の路線でも注目が集まるだろう。通勤電車の新たな可能性を見せてくれたことを評価したい」とのコメントが寄せられた。


「私の選んだ一品 2026グッドデザイン賞審査委員セレクション」の審査委員からも、「青と橙が配され、金属の車体と自然光が響き合い、大きな窓が車内と沿線の風景をつないでいる。舟運の記憶が、造形や模様、素材へと自然に落とし込まれ、子どもの視線やバリアフリー、清掃・メンテナンスなど、見えにくいニーズまで丁寧にデザインされている点が印象的だ。地域の日常や暮らしから美しさが自然と生まれる、日本のデザインならではの細部への配慮と、人や地域への温かなまなざしが感じられる」と評価されている。

○京王電鉄・相鉄・JR四国の新型車両などもグッドデザイン賞に



グッドデザイン賞は「日本で唯一の総合的なデザイン評価・推奨のしくみ」とされ、60年以上にわたり「Gマーク」(受賞のシンボル)とともに親しまれている。今年度は東武鉄道の新型車両90000系が「グッドデザイン・ベスト100」に選ばれたほか、京王電鉄の新型車両2000系、相模鉄道の新型車両13000系、JR四国の新型車両3600系、JR西日本による「中国エリアの近郊形電車のブランディング」、川崎車両が製造した「GreenDEC」もグッドデザイン賞を受賞。JR東日本の「荷物専用新幹線」もグッドデザイン賞に選ばれている。(木下健児)

    ニュース設定