
米国で主要なニュースソースとして最も頻繁に利用されているのはYouTubeーー。米シラキュース大学のクリエイター・エコノミー・センターが公表した最新の報告書から、こうした実態が明らかとなった。
シラキュース大学は9月26日、米国在住の成人1,001人を対象に、メディアやニュース収集の習慣について調査を実施。最も頻繁に利用するニュースソースを尋ねると、YouTubeが16.5%のシェアで首位となった。これにテレビニュース(16.1%)、紙媒体・オンラインメディア(15.7%)が続く。
TikTokはZ世代の間でニュースソースとして人気だと評価されているが、同調査ではX(旧Twitter)やFacebookに後れを取り、回答者のわずか10.4%が「ニュースの見出しを入手する際に最も頻繁に利用する情報源」としてTikTokを挙げた。ポッドキャスト、ニュースレター、LinkedInは、同カテゴリーで最下位だった。
回答者の60%は、情報を得る際にまずソーシャルメディアプラットフォームを利用。独立系ニュースクリエイターを著名ジャーナリストと同程度に信頼していると答えたのは61%だった。
この結果について、米国のオンラインエンターテインメント専門メディア「Tubefilter」は、YouTubeがテレビ総視聴量で大きなシェアを獲得していることも背景にあると分析している。
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(文:坂本 泉)
榎本編集長「この結果は突然の下克上ではない。YouTubeは2025年、米国でテレビ画面からの視聴時間がスマホを上回った。居間の大画面で見るメディアへ変わったのである。ニールセンの調査でも、YouTubeは2025年以降、米国のテレビ視聴時間シェアでほぼ首位を維持し、2026年7月には過去最高の14.2%を記録した。その延長線上で、シラキュース大学の調査では、政治・選挙ニュースを最も頻繁に得る情報源としてYouTubeが16.5%、テレビニュースが16.1%と僅差で並んだ。もっとも、YouTubeで視聴されるニュースにはテレビ局や新聞社の公式配信も含まれる。これは報道機関の敗北というより、ニュースをつくる者と、視聴者に届ける入口を握る者が別々になりつつあることを示している印象だ。」
