AカップとFカップは、マグカップとラーメンどんぶりくらい違う!? バストの重さに悩む、巨乳の叫びを聞け！

「大きな胸には男の夢が詰まっているんだ！」と筆者の友人は豪語していましたが（笑）、男性だけでなく女性にとっても豊満なバスト「巨乳」への憧れは強いもの…。

ゴルフのスイングが苦痛!? 女性に聞く“胸が邪魔だと思った”瞬間

　ところが、「巨乳」の人によれば「胸の重さで肩がこって大変」、「平均的な身長なのに、周りの子よりも体重が多い」など、じつは切実な悩みを抱えているのだそう。たしかに、胸が大きければ大きいほど体重も増すと思いますが、そもそも胸の重さってカップによってどのくらい変わるものなのでしょう？ 気になる疑問を解決するため、某下着メーカーに問い合わせてみると…

「カップのサイズと胸の重さは必ずしも比例しているわけではなく、そのような統計データはないんです」（A社）

「おなじAカップでも、アンダーサイズの違いや乳腺組織の状態によって重さはバラバラだと思います。そのため、一概に何gとは言えません」（B社）

　…と、残念ながらカップごとの重さを知るのはなかなか難しい様子。でも諦めきれない！ …というわけで、長年の顧客データを分析し、独自のボディメイク理論を提唱するプロポーション・ドクターの蓮水カノンさんに聞いてみました。

「たしかに『重さ』という視点では、正確なデータを測定するのは難しいんです。というのも、単純に脂肪の量が多いバストなのか、しっかりとした大胸筋があるバストなのか、また、血液や水分をどれだけ含んでいるかなどによって、見た目は同じカップでも重さが異なってくるからです。ただし、大まかな『容積』であれば、基本的には、1カップ増すごとに片胸100cc増えると考えていいでしょう。最近のブラジャーでよく見かける、やわらかい液体が入ったパッドと同じくらいと考えるとイメージしやすいと思います」（蓮水さん）

　つまり、Aカップの人は両胸で200cc、Bカップなら400cc、Cカップは600cc、Dカップは800cc、Eカップは1000cc、Fカップになると1200cc分の容積を抱えているということになるんですね！ 調べてみたところ、200ccは一般的なマグカップ、1200ccは一般的なラーメンどんぶりの満杯分に相当するよう。そう考えると、巨乳の人が肩こりに悩まされるのも無理はありません…。

「ただ、ブラジャーのカップというのは実は曖昧なんです。通常、ブラジャーのサイズを測るときは、トップバスト（バストの膨らみの最も高いところ）とアンダーバスト（バストの膨らみのすぐ下）の差でカップが決まります。例えば、アンダーバストが70cmでトップバストが85cmの人は、15cmサイズ差のCカップとなり、アンダーバストが70cmなのでサイズはC70。この差が2.5cm増えるごとに、カップも１つずつ上がっていきます。ただし、日本人のバストは上側が少し削げている傾向があり、同じサイズでもブラジャーの上半分がスカスカになってしまうことも少なくないのです。きれいなお椀型のバストをしている人であれば、バストの上側にも容積があるのでその分の重さは増すと考えられます」（同）

　なるほど。たとえ同じサイズのブラジャーをしていたとしても、バストに丸みがあるかないかで容積と重さも変わってくるというワケ…。見た目の美しさを維持するためには、ある程度の重さとも付き合っていかなければならないんですね。

　そんな「胸の重さ」が引き起こす悩みといえば、冒頭の意見にもあった「肩こり」。胸が大きいことでつらい症状に悩まされている人には、蓮水さんからこんなアドバイスが。

「巨乳の人は肩がこりやすいとよく聞きますが、背筋をしっかり鍛えれば、大きなバストも支えられるようになり肩こりから解消されるはず。胸の重さに加え頭も３kgくらいありますから、肩だけで支えるのは負担も大きいものです。背筋を伸ばして背筋全体でバストを引き上げる感覚を身につければ、血流もよくなりますし、疲れにくくなりますよ。

ちなみに私のサロンでは、バストが大きな人の気持ちを体感してもらうために、濡れタオルを肩から乳首にかけて乗せて、落ちない姿勢をとるように頑張ってもらう練習があります。ネコ背になるとタオルが落ちてしまいますから、綺麗なデコルテを意識せざるを得ないんです」（同）

　巨乳で悩んだことなんて全くない筆者ですが、羨望の的の彼女達にも彼女達なりの苦労があったんですね…。グラビアアイドルのみなさんをはじめ、世の巨乳女性に心からエールを送りたいと思います！

（池田香織/verb）