美白コスメを使っているのに、なぜシミが濃くなるの?

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2012年11月05日 21:51  マイナビニュース

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美白コスメを使い始めて1週間から1カ月くらいの間に、逆にシミが濃くなったと感じる人は6〜7割もいるという。それで「美白コスメって効かないじゃない!」と、あきらめて美白コスメを使わなくなる人も……。





■シミのない部分から効くため、シミが濃くなったように見える

一般的にシミと呼ばれるものは、老人性色素斑がほとんど。“老人性”と何とも嫌な名前だが、早い人では25歳くらいから出始める。30歳以上のほとんど人が、大なり小なりシミを持っているのだ。

紫外線などの影響でメラノサイト(表皮のいちばん下の基底層にある色素細胞)は活性化し、メラニンを産生する。通常メラニンは、新陳代謝によって垢(あか)となり排出される。しかし、加齢に伴って新陳代謝の働きが鈍ると、メラニンの生成が排出を上回り、シミとなってたまってしまう。こうなると、メラニン生成を抑制させようとする美白剤の作用が効くまでに、時間がかかってしまうというわけだ。

また、シミのない部分のメラノサイトの活性は、シミの部分よりさほど高くはない。そのため、顔全体に美白コスメを塗ると、まずメラノサイトの活性が低い部分から効いていく。その色の対比により、逆にシミが濃くなったように感じる人もいるようだ。



■放っておくと……顔全体がどんよりくすむ?

あきらめて美白ケアをやめてしまうと、今あるシミはさらに濃くなってしまう。また、メラノサイトの活性が低い肌も、紫外線などで活性が高まると、新しいシミが現れやすい状態に……。結果、顔全体がくすんでしまう。

シミへの効果を期待するなら、美白コスメは3カ月から半年は使い続ける必要がある。これくらいたつと、濃いシミもうっすらと目立たなくなってくることが多い。

また、アウトドアなどで、うっかり紫外線を浴びてしまったら、3日間は徹底的に美白コスメを使いたいところ。紫外線を浴びると、1.すぐ黒くなる(即時黒化)、2.即時黒化が消えて赤くなる(炎症が起こる)、3.3日後くらいから肌が黒くなる、4.1週間後に完全に黒くなる、というプロセスを経て日焼けする。3.のように、肌が黒くなるまでの3日間に美白コスメを使っていると、何もしないより黒くなりにくい。美白剤の多くには抗酸化作用があるため、今からメラニンができるという時が一番効果を発揮する。

しかし、一生懸命美白コスメを使っても、素肌に紫外線を1時間も浴びてしまったら、今までの努力も水の泡。そうならないためにも、UVカットはしっかり塗っておきたい。

UVカットの数値は、皮膚1センチ平方メートルあたり2mgの量を塗って測定されている。実はこの量、すごい盛りなのだ! そのため、実際には1mgも塗っていない人が多い。それでは効果も半減だ。塗り残しや塗りムラを避け、十分な量を塗布するためにも、2〜3回は重ね塗りをしたいところだ。

■シミ対策にはビタミンCと、大豆や鶏肉などのL-システイン

ここで、日焼け止めの最新情報をひとつ。紫外線A波を防ぐ数値「PA」表示の最高レベルは「+++」(スリープラス)だったが、2013年1月から「++++」(フォープラス)になる。レジャーやスポーツなどで長時間強い紫外線に当たる時は、SPF50くらいでPA++++を選ぶといいだろう。

身体の中から美白する食材を摂(と)るのも、メラニンの排出を促すのに有効だ。L-システインはメラニンができる前の物質・ドーパキノンと反応して、メラニンの生成を抑えてくれる。さらに、黒くなったメラニンを無色に変換する効果もあるのだ。L-システインを多く含む食材は、大豆、小麦胚芽、鶏肉、卵、ブロッコリー、柿、クリなど。またビタミンCも、メラニンを黒色から無色に還元する効果がある。L-システインとビタミンCを一緒に摂るとより効果的だ。


(からだエイジング)




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