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ザラザラしていて、不思議な猫の舌。毛づくろいするのには役立ちそうですが、それ以外で、一体何の役に立っているのでしょうか。
■猫の舌の仕組み
猫の舌がザラザラして痛いのは、猫の舌に舌乳頭(ぜつにゅうとう)というものが生えているからです。この舌乳頭は舌の中央に近づくほど大きく、舌の縁に近づくほど小さくなっています。中央に生えている舌乳頭は、カギ状にとがっており、重力に逆らうように舌の根っこに向かって生えています。そのため猫がなめると、カギの部分が引っかかるようになっており、ザラザラして痛いのです。
■猫の舌の一番大切な役割は、毛づくろい
猫の舌のザラザラが一番役に立っているのは、やはり毛づくろい。舌乳頭が抜け毛やフケなどの小さいゴミをからめとるため、体をきれいにすることができます。また猫の舌の裏は、表面のようにザラザラしておらずなめらかで、いつも唾液で湿っています。この唾液は猫が毛づくろいしている時に、猫の体を湿らせて体温を発散させ、体温調節をするのに役立っています。
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■猫の舌には、おろし金のような役割がある
手が自由に使える人間でも、骨付き肉は食べるのに苦労しますよね。猫は自分でとった獣や鳥を食べる時に、不自由な手で骨から身をほぐして食べなければなりません。そのため、猫のザラザラした舌は、骨から身をほぐしたり、そぎ落としたりするのにも役立っています。
■猫の舌のザラザラは、水分もうまくからめとる
猫がスローモーションでとても上品にミルクや水を飲む映像を見たことがないでしょうか。猫は水を飲むとき、舌先を水面に少しだけつけ、すばやく引き戻すことで水柱を立たせ、それを口に含んで水を飲んでいます。また口に含んだ水分を、舌についているザラザラがキャッチするため、水をしっかり飲むことができるのです。
■猫の舌は、とっても敏感だから「猫舌」
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熱いものを飲んだり食べたりできない人のことを「猫舌」と言いますが、本当の猫の舌は、熱いモノだけでなく、冷たいモノも苦手です。猫の舌は、熱い、冷たいなどの温度情報に、とても敏感に反応するのです。温度だけでなく、味覚にも猫の舌は敏感に反応します。特に酸っぱいもの、苦いもの、塩辛いもの、甘いものに強く反応します。人間ほどではないですが、味分けができる猫だから、エサのえり好みも時に激しくなってしまうようです。
(ファナティック)
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