古代エジプト人の風習-「猫が死ぬと眉毛をそる」「猫のミイラを作る」

192

2013年08月01日 16:21  マイナビニュース

  • チェックする
  • つぶやく
  • 日記を書く

マイナビニュース

写真提供:マイナビニュース

いまや多くの人たちがペットとして飼っている猫。とても身近な存在である猫ですが、そのルーツはどこにあるのでしょうか?今回は、猫の歴史を振り返ってみたいと思います。


○イエネコのルーツ


猫の学名はFelis silvestris catusで、その祖先は「リビアヤマネコ」という動物だといわれています。


リビアヤマネコは、北アフリカや地中海沿岸、インドに生息していたとされています。紀元前6,000年頃、ナイル川上流で生活する狩猟民族によって飼われており、紀元前2,000年頃には完全にイエネコとして人間と共生していました。アビシニアンに似た容姿をしており、体長はおよそ60センチ前後あります。


○古代エジプトでは…


古代エジプトでは、猫は人々に大層かわいがられていました。貴族や国王の墓にある壁画には、多くの猫が登場します。猫が愛されたのは、愛くるしい容姿からだけではなく、蓄えられた作物をネズミから守ったことも大きいようです。


その後徐々に猫は神格化されていきます。一般的によく知られているのは、「女神バステト」の信仰。首から上は猫、首から下は女性である女神です。歴史の父と呼ばれるヘロドトスの書物にもこの女神は登場します。また、去勢をしていないオス猫は太陽の神様の象徴ともなりました。


家が火事になった際、猫が炎の中に飛び込まないよう、人間たちは自分の身を挺して守っていたという記述も残っています。これは、たとえ事故であろうとも猫を殺した人間は死罪に処せられたことも背景にあります。また、猫が亡くなると飼い主は風習として眉毛をそって喪に服したとのことです。


亡くなった猫の遺体はミイラにされました。死んだ猫や人間は、死んだ後、もう一度生まれ変わる際に魂が入り込む入れ物が必要だと信じられていたためです。そのため、入れ物として遺体を保存する必要があったのです。


○仏教の書物をネズミから守る!


では、日本の猫のルーツはいったいどこなのでしょうか?


弥生時代の遺跡から、多くの猫の骨が発掘されていますが、実はこれは野生の猫のもの。日本猫の先祖であるとする根拠は薄いそうです。


日本に猫がやってきたのは仏教が伝来された際だといわれています。遣隋使や遣唐使が日本に来る際、仏教の書物をかじるネズミを退治するため、船にはたくさんの猫が乗せられていました。日本の猫たちのルーツは中国大陸にあったという説がもっとも有力とされています。



☆マイナビベアのミクシィ部屋で人気の記事公開中☆

このニュースに関するつぶやき

  • 憲法改正するなら『基本的猫権の尊重』を盛り込んでほしい。いや、マジに(笑)。
    • イイネ!27
    • コメント 0件

つぶやき一覧へ(38件)

前日のランキングへ

ニュース設定