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昨日は皿をなめるようにしてご飯を食べていたのに、今日は全くご飯に手をつけないで知らんぷり…。猫の健康が心配になってきてしまいますよね。猫のこのムラ食い、果たして直した方がよいのか、それとも放っておいてもよいのか、確認してみましょう。
■猫はムラ食いが基本
もともと猫には食欲にムラがあるのが基本です。野生の猫はいつも食べ物にありつける訳ではなく、単独行動で狩りをするため、とった獲物を仲間とわけあう必要もありません。そのため食欲にムラがあり、一度に食べられない量は残しておいて、あとで食べようという習性があるようです。
■食べる量、食べたい量は猫が決めるのだ
また、実は猫には、一日に摂取すべきカロリーの量を自分で決めることができる本能が備わっていることがわかっています。イギリスのウォルサム研究所による研究では、猫は自分でカロリー調整をすることがわかっています。
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タンパク質・脂質・炭水化物の配合量を調整した餌を3種類用意し、その中から猫に好きな餌を選ばせたところ、猫が摂取した栄養量はタンパク質が1日26グラム、脂質が1日9グラム、炭水化物が1日8グラムでした。
この結果から猫は人間が与える配合量には左右されず、自分の目標としている栄養摂取量を自然に守り、本能的にカロリー調整を行いながら餌を食べる習性を持っていることがわかりました。また1日に必要なカロリー量の52%をタンパク質から、36%を脂質から、12%を炭水化物からとっていることが、その実験でわかっています。
また、炭水化物を摂取する場合、猫は1日およそ71kcalまでという上限を持っているようで、これを超えると食べるのを抑制する傾向があります。猫は自分で食べなければならない栄養や量を、本能的に知っているようです。
■コントロール能力が落ちている猫も
ただし、本能的にカロリー調節ができるとはいえ、人間との暮らしが長い猫の場合は、カロリーコントロール能力が落ちてしまっていることも…。一般に活動的な成猫に必要なエネルギー量は、体重1キロあたり約80kcalとされています。コントロール能力が低下している猫には、飼い主が栄養素やカロリー量を調節してあげた方がよいかもしれません。
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また、成長過程によっても必要なカロリー量は変わってきます。10週目までの子猫なら、体重1キロあたり250kcal、運動量の少ない成猫なら1キロあたり70kcal、妊娠中・出産後の猫なら1キロあたり100kcal必要なようです。
(ファナティック)
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