J1第29節が19日に行われ、横浜F・マリノスとサンフレッチェ広島が対戦した。
勝ち点53で並ぶ首位の広島と2位の横浜FMが激突した注目の上位対決は、緊迫した見応えのある展開となった。試合は17分に横浜FMがチャンスをつかむ。セットプレーから中澤佑二が頭で合わせて広島ゴールに迫った。
対する広島も、21分にカウンターから抜け出した石原直樹がGKと一対一の状況を迎えた。しかし、シュートはGK榎本哲也にセーブされてゴールは生まれなかった。
無得点で迎えた後半も、両チームは積極的に勝ち点3を狙いにいく。すると55分に試合が動いた。横浜FMの齋藤学が左サイドでボールを持つと、中央へ侵入し右足を一閃。強烈なシュートが広島ゴールに突き刺さり、横浜FMが先制した。
リードを許した広島は、63分にミキッチのクロスから決定機が生まれたが、佐藤寿人のダイビングヘッドはわずかに枠を外れる。その後も水本裕貴や青山敏弘がゴールに迫るなど攻撃を仕掛けたが、最後まで横浜FMの守備陣を崩すことはできなかった。
試合はこのまま終了を迎え、1−0で勝利した横浜FMが勝ち点を56とし、広島を抜いて首位に浮上した。