ライフスタイルに合わせた婚約指輪の選び方ようやく決まった2人の結婚。となると、次に考えるのが婚約指輪のこと。
せっかく贈られる指輪だから「いつも身につけていたい!」と考える女性もきっと多いと思いますが、これって結婚した後にはどうするものなのでしょうか? 婚約指輪にはダイヤモンドが輝くキラキラしたイメージがありますが、いつもはカジュアルな服装で働いているし、お米も研ぐし、フォーマルな機会やちょっとしたパーティーだっておそらく数えるほどしかない気もするし…。
ディスカウントは本当にお得? 婚約指輪の正しい買い方 そこで、ブライダルジュエリー専門ブランド「ヴェラモーレ」を展開するアズミエステール株式会社の中條進太さんに伺いました。
それでも、「いつも身につけていたい!」というとき、どんなものを選んだらよいですか?
「おふたりの婚約の記念ですから、一生品質の変わらない一粒ダイヤを留めた婚約指輪はやはり良いものです。そちらについても、ぜひご覧になって選んで頂きたいと思います。また、おっしゃる通り婚約指輪は結婚後もつけていただけますから、そういった観点からデザインを選ばれるお客さまも多いです。結婚後の女性のライフスタイルに合わせて婚約指輪を選ぶというのも大事なことですね」(中條さん)
では、「気軽にいつも身につけていたい!」というとき、どのように考えて選んだらよいでしょうか?
■婚約指輪と結婚指輪を兼ねる(エタニティリング)
「婚約指輪と結婚指輪を兼ねるという方はけっこういらっしゃいます。例えば、リングに細かいダイヤを散りばめた、フラットでシンプルな作りの『エタニティリング』は、婚約・結婚ふたつを兼ねるデザインの指輪として人気ですね。ダイヤモンドがあしらわれているので婚約指輪として見劣りすることもなく、結婚指輪としてふだん使いもしやすいです」(同)
シンプルな婚約指輪、ゴージャスな結婚指輪を選ぶようなイメージですね。指輪2つ分だった予算を1つの指輪にかけてしまえるかも?
■婚約指輪と結婚指輪を両方つける(セットリング)
「婚約指輪と結婚指輪の2つを重ねづけしてふだん使いしてもよいですね。その場合、形やボリュームが同じもので揃えると一体感が出て存在感がグッと増します。重ねづけするなら、こうした指輪の相性を考えて選ばないといけませんが、最近は、あらかじめ重ねづけを意識してデザインされた『セットリング』を購入される方も増えています。ひとつでカジュアルにつけたり、重ねづけでゴージャスにつけたりと、アレンジもできますよ」(同)
その日のファッションや気分でつけ方を選べるということですね。ちなみに、2つつける場合は結婚指輪の上から婚約指輪をつけるのが一般的だそうです。
■別の形にリフォームする
「指輪のデザインはもちろん、ネックレスやピアスなど別のアクセサリーにリフォームする方も増えています。ダイヤモンドであれば傷がつくこともなくどんなものにでもアレンジできますから、そのときそのときに一番お気に入りのデザインの指輪を選べばよいと思いますよ。ただ、一粒ダイヤをピアスにする場合は、もう1つダイヤモンドが必要なので旦那様に買ってもらう必要があります(笑)。また、指輪のリフォームには対応をしていないジュエリーショップもあるので、こちらは購入するときに事前に確認してください」(同)
ふたりの思い出の指輪が元になっていれば、愛着はそのままに、新鮮な気持ちでジュエリーを身につけられそうですね。「今は気に入っているけど、このさき気が変わってしまったらどうしよう?」というときも、思い切って踏み出せるかもしれません。
「婚約指輪はふたりの愛の証。ぜひ末永く愛用していただきたいですね」(同)
ライフスタイルに合わせて、婚約指輪の「その後」を考えることで選び方も幅が広がりそう。一生に一度の贈り物ですから、何年経ってもプロポーズされたときのときめきを思い出せる使い方をしたいものですね。
(坂井あやの/verb)