「ブラックバイト」調査――4人に1人が「会社の都合で勝手にシフトを変えられる」

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2014年11月25日 18:21  弁護士ドットコム

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弁護士やNPO、労組でつくる「ブラック企業対策プロジェクト」は11月25日、厚労省で記者会見を開き、「ブラックバイト」についてのアンケート調査結果を公表した。


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今回のアンケート調査は「ブラックバイト」を「学生であることを尊重されないアルバイト」と定義。アルバイト経験がある大学生2524人から回答を得た。



●多くの学生が「眠い」と回答


調査結果によると、4人に1人にあたる24.7%の学生が、現在行っているアルバイトにおいて、「会社の都合で勝手にシフトを変えられる」という経験をしていた。シフトに入りたくない時に入れと言われたことがある学生は34%いた。



法政大学の上西充子教授は「シフトが勝手に変更されるので、授業への出席やサークル活動が思い通りにできない、課題のための時間を取れないなど、いろいろなところで学生生活に支障が出ている。多くの学生が『眠い』と回答していた」と問題点を指摘した。



ほかに、労働条件を記載した書面を渡されていない、実際の労働条件が提示と違った、6時間勤務を超えても休憩がもらえなかったなど、何らかの「不当な扱い」を経験していた学生の比率が7割弱に及んだという。



回答のうち、3割弱の学生が週20時間以上のアルバイトをしており、月収の平均値は約5万1000円だった。



上西教授は「日本の労働者は、学生時代から劣悪な働き方に慣らされている」と指摘したうえで、「学生は、契約自体したことがない人が多い。『働く際には最初にちゃんと条件を確認する』という自衛策を教えることが重要だ」などと話していた。


(弁護士ドットコムニュース)



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  • そもそも学生が働かなければいけない今の腐りきった社会そのものを直すべきだろ?学生が学問に専念できない国に未来はないだろ。
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