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初めて寝返りをうった時、初めて立った時、初めて歩いた時。
みるみる成長していく子どもには“初めて”の瞬間が一杯。そのたびに感動してしまうのが親というものですよね。
そんな“初めて”の中のひとつ、“初めて言葉を発した時”に、もしわが子の口から初めて発せられた言葉が“ママ”だったら、感動と嬉しさで涙が出てきちゃいます。でも、その言葉が“ママ”ではなく“マジ”だったらどうでしょうか。感動というより、「え!?」と驚いてしまいますよね。
今回は“子どもの発する言葉”について、『1人でできる子が育つ テキトー母さんのすすめ』の著者・立石美津子がお話したいと思います。
■子どもは“多く聞く”言葉を口にする
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たいていの子どもは、“ママ、ワンワン、ニャンニャン、マンマ”など、子どもの未発達な舌でも言いやすい言葉が“はじめての言葉”になります。しかし、それらをはるかに上回るほどよく聞く言葉がある場合、その言葉が“はじめての言葉”になる可能性があるのです。
“マジ、超、ヤバ、はやく”、このような言葉が、可愛いわが子の“はじめての言葉”だったら、親としても残念ですよね。
子どもはお腹にいる時からずっと、お母さんの話す言葉を聞いて育ちます。
もし、お子さんの“はじめての言葉”が、“マジ、超、ヤバ、はやく”のような言葉だったとしたら、お母さん自身がこの言葉を多く使っている可能性大なのです。
それでは、“言葉づかい”以外に、母親として具体的にどのようなことに気を付けて、会話すれば良いのでしょうか?
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■会話内の“語彙量”を増やそう
子どもの前では、可能な限り、“主語”、“述語”、“形容詞”、“副詞”をふんだんに使って会話するよう心がけましょう。
「マジ、危ないよ!」ではなく「そこに上ったら落っこちてケガしちゃうよ。」
「超美味しいね! これ!」ではなく「このお肉、柔らかくてとっても美味しいね。」
「ヤバっ! 印鑑忘れるとこだった」ではなく「印鑑持って行くの忘れそうだった。印鑑ないとお金下ろせないもんね。」
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「早く寝なさい」ではなく「あと5分で9時だから寝ようね。寝坊して遅刻したら大変だよ。」
このように気をつけることで、子どもの耳に入る言葉の量は格段にアップします。何でも「ヤバい」で済ませてしまうのではなく、幼いわが子には、なるべく多くの言葉に触れさせてあげましょう。
■“絵本の読み聞かせ”が子どもの語彙力を変える
子どもに“言葉のシャワー”を浴びさせてあげよう!と頑張ってみたものの、ありきたりの会話しかできず続かない、自分のボキャブラリーの低さをシミジミと実感……。そんな経験があるお母さんも多いのではないでしょうか?
そのお悩み、実は“絵本の読み聞かせ”で解決できるのですよ。
例えば、“歩く”という動詞は“ひたひた歩く”“すいすい歩く”“よろよろ歩く”“だらだら歩く”など、子ども用に作られたとても短い絵本でも、私たち大人が日常生活ではなかなか使うことのない言葉で表現されています。
語彙力豊かな親の子が語彙力豊かになるのではなく、人生のなかでもっとも記憶力が高く言語の習得が容易な幼児期に、絵本で美しい言葉にたくさん触れた子が言語力豊かになるのです。
いかがでしたか?
毎日絵本の読み聞かせをするなんて辛い!と思うかもしれませんが、子どもは言語習得の真っ最中。
“語彙力”豊かな子に育てるためにも是非、美しい言葉が沢山詰まっている絵本を読んであげてくださいね。子どもの語彙力が高まってくると、“親子の会話”もどんどん楽しくなるでしょう。
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【参考】
※ 立石美津子(2014)『1人でできる子が育つ「テキトー母さん」のすすめ』(日本実業出版社)
【著者略歴】
※ 立石美津子・・・専門家ライター。32歳で学習塾を起業。現在は保育園、幼稚園で指導しながら執筆・講演活動に奔走。自らは自閉症児の子育て中。著書に『小学校に入る前に親がやってはいけない115のこと』『読み書き算数ができる子にするために親がやってはいけない104のこと』『心と頭がすくすく育つ読み聞かせ』『「はずれ先生」にあたった時に読む本』『一人でできる子が育つ「テキトーかあさん」のすすめ』
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