7,500人以上教えた専門家がズバリ!キャラ弁を「止めたほうがイイ」理由

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2015年02月15日 20:51  &Mama

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ブログやSNSなど、ネット上には「これがお弁当か!」と芸術作品と見誤るようなママたちの力作キャラ弁がアップされていますよね。でも、この“キャラ弁”、子どもは本当に喜んでいるのでしょうか?


そこで今日は、『1人でできる子が育つ テキトー母さんのすすめ』の著者の立石美津子が“キャラ弁と梅干弁当、どっちがいいか”についてお話したいと思います。



■ママは「キャラ弁を食べたこと」ありますか?


ウサギさんを型どった白い御飯、耳はハムで目は梅干し。草を表したのか炒めたキャベツが散りばめられています。


さて、食べてみると口の中はまるで嵐。オーケストラの中に三味線や和太鼓の音が混ざっているようなごった煮状態。「やはり日本人だもの。白い御飯はシャケか明太子でガバッと食べたいわ」と感じると思います。


確かにキャラ弁は開けた瞬間の見た目、インパクトと感動があります。けれども、「美味しいか」というとそうでもなかったりします。口の中だけでなく、お弁当箱の中も食べてから数秒もしないうちに兎やお花はバラバラになり、混ぜこぜ弁当になってしまいます。


また、ある幼稚園でキャラ弁自慢大会になっているのを危惧した園長先生が「“食中毒の季節なのでくれぐれも手先を使って細かい作業は、清潔にお願いします”とお手紙を配布した」と聞いたことがあります。


筆者の経験ですが、ミックスベジタブルがまざったカラフルお握りを持ってくる教え子がいました。見た目は綺麗で野菜も入っていて栄養値は高いですが、子どもからもらって食べてみたらボロボロと崩れ、本人にとって味も美味しくなかったようなんです。その子は私の梅干お握りを恨めしそうに見て欲しがるのであげていました。パクパク凄い食欲で食べていました。


見栄えのするキャラ弁は、実は単なるお母さんの“自己満足”に過ぎないのかもしれません。一日3回の食事の1回分、大事なランチ。蓋を開けた瞬間のインパクトよりも、最後までおいしく食べられるお弁当のほうが良いのではないでしょうか。


 


■ネットで投稿される“自慢弁当”に焦らないで 


早起きしてキャラ弁作り。「ここは理科の実験室か工作室か!」とツッコミたくなるほどに台所には、ハサミや穴あけパンチやピンセットといった本来調理以外に使う道具に溢れています。


ママは“芸術的作品”を完成させ、アングルを考えてパシャパシャと写真撮影。SNSに投稿します。


それを見た別のママ、「ああ、あんなにスゴいの作ってんだ」と焦りまくり「キッチリ作っていない自分」を責めたりします。


SNSへの投稿写真ってある意味、“幸せ自慢”です。キャラ弁のため朝食が菓子パンとヨーグルト1個だけだったとしてもそれはアップしません。お出かけしたことは投稿しても、まさか夫婦仲が悪いことや姑との不仲をアップする人はいないでしょう。それと同じです。


だから、素晴らしいお弁当を目にしても焦ったり、自己嫌悪に陥ったり、競争意識を持つことはありませんよ。



■学校給食に備えて「嫌いなものをそのまんま」入れよう


子どもが残さず食べるようにと好きなおかずだけ入れる人がいます。また、嫌いな野菜もお団子にしたり竹輪に入れたり手間暇かける人もいます。でも、学校給食ではドドーンと“小松菜のお浸し”や”ほうれん草の胡麻和え“がお皿に盛られます。


食べやすいように丁寧に対応してもらい過ぎて育った子どもにとって、給食で出された苦手な食材はかなりハードルが高いものとなってしまいます。あまりいじくらないで嫌いな物でもそのまま入れることも時には必要ですよ。



いかがでしたか?


ものすごく労力をかけてキャラ弁を作ることだけが愛情表現ではありません。昨晩の残りおかずを詰めたり、冷凍食品を頼って時間短縮したり。そこで捻出された時間で子どもと遊んだり、絵本を沢山、読んでやったりするほうがよいこともありますよ。


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【参考】


※ 立石美津子(2014)『1人でできる子が育つ「テキトー母さん」のすすめ』(日本実業出版社)




【著者略歴】


※ 立石美津子・・・専門家ライター。32歳で学習塾を起業。現在は保育園、幼稚園で指導しながら執筆・講演活動に奔走。自らは自閉症児の子育て中。著書に『小学校に入る前に親がやってはいけない115のこと』『読み書き算数ができる子にするために親がやってはいけない104のこと』『心と頭がすくすく育つ読み聞かせ』『「はずれ先生」にあたった時に読む本』『一人でできる子が育つ「テキトーかあさん」のすすめ』



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  • 同じキャラ弁でも嫌がらせ弁当の方のキャラ弁は普通においしそうだったなー。嫌がらせの割には愛情たっぷりで微笑ましかった。
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