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子どもを叱る時の方法って沢山ありますよね。また、叱り方によっては大きな傷を与えてしまうこともあります。
そこで今日は、『1人でできる子が育つ テキトー母さんのすすめ』の著者・立石美津子が“よくない叱り方”についてお話ししたいと思います。
■NGな叱り方1:人格をそのものを否定する
子どもが友達を叩いた時「どうしてお友達を叩くの!意地悪な子ね!」はよくありません。人格そのものを否定する言い方だからです。“罪を憎んで人を憎まず“の諺のようにやった行為に対してだけ注意しましょう。
「お友達を叩くことは悪いことよ」と言えばいいんです。
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他の例です。
×お片付けしない子はダメな子なのよ
〇使ったものを元の位置に戻さないのはいけないことなのよ
教師でも困る行為をする生徒に対して“問題児”と言う先生がいますが良くない言い方ですね。子どもそのものを否定しないで“問題行動を起こす子ども”とだけ言えばいいんです。
それから褒め言葉も「○○して偉いね」だけですと天狗になるかもしれません。「お片付けすることはいい事だね」と行為を褒めるようにしましょう。
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■NGな叱り方2:体罰
子どもが悪いことをした時、お尻をペンと叩く行為も含めて体罰です。絶対に手をあげてはいけません。これで子どもが大人の指示に従い“厳しく身体に叩きこんだ方が躾が出来る”と思っているのは大人の錯覚です。
また、一方的に子どもを叩かなくてもこんな行為をする人がいます。「こんなに痛いんだぞ」と親が子どもを噛んでみせる人。子どもが他の子を噛んだとき、同じことを子どもにやる親。何とか痛みを感じさせて子どもに知らしめたいんでしょうが親から噛まれた子どもが相当、ショックを受けています。
たとえ、噛まなくなっても恐怖と痛さに耐えかねておとなしくなっただけです。親の見ていない陰で自分より弱い子や小動物を苛めたりするケースにもつながります。
そして、親の背丈を越した時に暴力を振るわれるようになったり、将来、子どもが精神疾患、非行に走ったりする原因にもなります。さらにあなたの子が子どもを持った時、同じように虐待する、虐待の連鎖が始まります。
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怒鳴る親は“自分が力がある”と勘違いしないこと。まだ数年しか生きていない子ども相手に感情をむき出しにして怒鳴り散らすのは、あなた自身に忍耐力や自制心という心をコントロールする能力に欠けていると言えるのですよ。
■NGな叱り方3:暴言
「なんでママの言うことが聞けないの!いい加減にしなさい!」「あなたがいるからこんなことになってしまった!」
感情に任せて怒鳴り散らす暴言は言葉の暴力で体罰と同じです。存在そのものを否定するような言葉。身体の傷よりも心に負った傷はもっと根を深くおろし癒えないことも多いです。
■NGな叱り方4:親が泣き真似
子どもにとって、絶対的オアシスである親が涙を見せると子どもはどうしようもない不安に陥ります。子どもの行動で親が残念な顔をする程度はいいですが、泣いてはいけません。それが嘘泣きだとバレてからは親に対して信頼を持てなくなります。
■NGな叱り方5:叱りっぱなし
叱ることで心に響けばその直後の態度は必ず改善されています。これを出来て当たり前とスルーしてはいけません。「さっきは散らかしていたけどちゃんと片付けて偉いね」と褒めることを忘れないようにしましょう。
強く叱って子どもが引きつった顔をしたとき「さっきは強く言い過ぎでごめんね」叱った親自身の行為を翻してはいけません。
■NGな叱り方6:過去を持ち出す
「前も言ったよね」「いつもそうなんだから」とネチネチと過去を持ち出して叱ってはなりません。躾は今起こっていることだけを取り上げて注意しましょう。
■NGな叱り方7:他の人から叱られる
現場を見ていない人から叱られるほど不愉快なことはありません。
「後でパパからも強く叱ってもらいますからね」「先生にも伝えておくからね」と父親や先生にチクる行為は止めましょう。子どもから「ママは自分一人の力ではどうしようもないから他人の力を借りるんだ」と思われ甘く見られてしまいます。
いかがでしたか。
叱り方って難しいですよね。すぐにでも取り入れることができますので、参考にしてみてくださいね。
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【参考】
※ 立石美津子(2014)『1人でできる子が育つ「テキトー母さん」のすすめ』(日本実業出版社)
【著者略歴】
※ 立石美津子・・・専門家ライター。32歳で学習塾を起業。現在は保育園、幼稚園で指導しながら執筆・講演活動に奔走。自らは自閉症児の子育て中。著書に『小学校に入る前に親がやってはいけない115のこと』『読み書き算数ができる子にするために親がやってはいけない104のこと』『心と頭がすくすく育つ読み聞かせ』『「はずれ先生」にあたった時に読む本』『一人でできる子が育つ「テキトーかあさん」のすすめ』
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