日本代表FW本田圭佑が所属するミランは17日、コッパ・イタリア3回戦でセリエBのペルージャと対戦した。
ミランにとって今シーズン初の公式戦となる同試合に「勝利が重要だ。できる限り最高のミランをお披露目する」と意気込んでいたシニシャ・ミハイロヴィッチ監督は、「4−3−1−2」で臨む。2トップに今夏加入のルイス・アドリアーノとカルロス・バッカが入り、本田がトップ下で先発した。
本田が序盤からゴールを狙う。4分、右サイドのL・アドリアーノが中央に折り返したところ、フリーで走り込んだ本田がペナルティエリア手前から左足を振り抜いたが、相手GKにキャッチされる。すると10分、待望のゴールが生まれる。左サイドをルカ・アントネッリがドリブルで持ち上がるとエリア手前で横に流す。中央のL・アドリアーノが相手選手を2人引きつけながらスルーしたボールを、本田が右足でトラップしながら左足に持ちかえてシュート。ゴール左隅に流し込み、ミランが先制点を奪った。
15分にも、エリア手前右でFKのチャンスを得ると、本田が直接狙う。しかし、ゴール右上隅を狙ったキックは相手GKに好セーブに阻まれた。ミランは前線の3選手が連係しながら相手の守備を崩していく。追加点が生まれたのは28分、本田の鋭い縦パスに抜け出したL・アドリアーノが1人背負いながらも、エリア内から左足シュートを放ちネットを揺らした。31分には、エリア手前でバッカが落としたボールを、中央のL・アドリアーノが右へ流す。最後は本田がシュートを放ったが、枠を捉え切れなかった。40分、バッカが自ら放ったシュートはオフサイドを取られノーゴールに。多くの決定機を作ったミランが2点のリードで前半を折り返す。
追いかけるペルージャは、後半開始からジャンルカ・マンチーニに代えてマサフドゥ・アルハッサン、54分にファビーニョに代えてレオナルド・スピナッツォーラを投入する。前半に比べてボールを保持する時間帯が増えるも、フィニッシュまで持ち込むことができない。さらに64分、ダヴィデ・ランツァファーメがこの日2枚目のイエローカードを出され退場。10人での戦いを強いられる。
ミランは69分に、昨シーズンのチーム内得点王であるジェレミー・メネズを送り出す。交代する本田にはスタンドから拍手が送られた。75分にはアンドレア・ポーリ、81分にアレッシオ・チェルチを投入。3点目を奪い試合を決定づけたいミランだが、引いた相手を崩すことができない。
結局、後半は両チームともに大きな見せ場なく試合は終了。ミランが2−0で勝利を収め、4回戦進出を決めた。69分までプレーした本田は1ゴール1アシストの活躍。トップ下で結果を残し、24日に行われるフィオレンティーナとのセリエA開幕戦に向けてスタメン入りをアピールした。
【スコア】
ミラン 2−0 ペルージャ
【得点者】
1−0 10分 本田圭佑(ミラン)
2−0 28分 ルイス・アドリアーノ(ミラン)