アメリカ版キラキラネーム? 赤ちゃんに付けられた「変わった名前」

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2016年04月12日 12:41  おたくま経済新聞

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アメリカ版キラキラネーム? 赤ちゃんに付けられた「変わった名前」

「皇帝(しいざあ)」や「華琉甘(かるあ)」など、毎年話題になるキラキラネーム。これって日本だけかと思ったら、アメリカでも変わった名前が命名されるケースがあるようです。


アメリカの研究機関ベイビーセンターが、毎年住民登録された赤ちゃんの名前(マイナンバーと同じで、アメリカでは生まれた時点で社会保険番号が付けられるので、名前が登録されます)から、変わった名前、いわば「アメリカ版キラキラネーム」を紹介したデータから、いくつかご紹介しましょう。日本と違って漢字を使わないので、変な読みはないのですが、あちらの常識では「珍しい」名前の数々です。


【元の記事はこちら】


■女の子編


アラバマ(Alabama)
カンザス(Kansas)


州の名前です。アラバマは元々、ネイティブアメリカンの人名なので、結構古い名前(1861年にはメジャーな名前944位)なのですが、近年すっかり珍しい名前になっていました。ところが2014年から命名されるケースが急に増え、ランキングが急上昇(2013年の17118位から2015年は3357位へ)しています。カンザスは州以外に全く由来の判らない名前だそう。


インディゴ(Indigo)
セプテンバー(September)


日本では「藍」ちゃんがいるので不思議に思いませんが、色の名前は珍しいようですね。月の名前も、日本では1月生まれの「むつき」ちゃんや、3月生まれの「弥生」ちゃんは割とポピュラーです。


パーペチュア(Perpetua)
メサイア(Messiah)
バルキリー(Valkyrie)
カタナ(Katana)


パーペチュアは日本語にすると「永遠(とわ)」ちゃんって感じ。メサイア(メシア・救世主)は日本でも実在不明ですが「めしあ」ってキラキラネームがありましたね。これは日本でもアメリカでもキラキラネーム認定されるようです。バルキリーは、日本では『マクロス』のイメージが強いので、変形して飛んでいきそう。カタナちゃんの親は、武士道に興味があるんでしょうか……。


ヘブンリー(Heavenly)
ハニー(Honey)
サンシャイン(Sunshine)
トゥインクル(Twinkle)
チューリップ(Tulip)


この辺りは日本でもアメリカでも「キラキラネーム」として認識されるんですね。どれも子供がかわいくて仕方がない……という親の気持ちはよく解ります。


■男の子編


ジェダイ(Jedi)
カーク(Kirk)
ダルタニャン(D’Artagnan)


ジェダイはご存知、『スターウォーズ』シリーズに登場する言葉。息子にフォースが現れて欲しいという願いでしょうか。カークは『スタートレック』シリーズに登場する宇宙船、USSエンタープライズの船長でしょう。ただ、カークは苗字なんですよね……。ダルタニャンは、アレクサンドル・デュマ(大デュマ)の『ダルタニャン物語(第1作が『三銃士』)』の主人公。


アルマーニ(Armani)


ファンションブランドの名前。よっぽどアルマーニ好きなんでしょうか。


アロー(Arrow)
ブレイド(Blade)


女の子の名前でカタナちゃんがありましたが、こちらは日本語ではなく、もっとストレートに英語で「矢」と「剣(刃)」です。


パイ(Pi)
クエスト(Quest)
エベレスト(Everest)


円周率を名前にするっていうのは、親が数学好きなんでしょうか。それとも「永遠に続く」という意味を込めた、アメリカ版「寿限無」的な名前なのかも。クエストくんも、真理を探究して欲しいという意味かもしれませんね。エベレストくんは、よっぽど大きな人物になって欲しいという願いでしょうか。


アメリカでの「珍しい名前」と、日本のキラキラネーム。親の願いを反映し、ちょっと変わった方向で命名されたこれらの名前は、文化や言語によって微妙な違いがあって、興味深いものです。


▼参考
Unusual and surprising baby names(babycenter.com)


(文:咲村珠樹)


このニュースに関するつぶやき

  • 問題はそこじゃなくて漢字の国だと当て字すぎて読めないって方かなと思う。
    • イイネ!12
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