2016明治安田生命J1リーグ・セカンドステージ第15節が22日に行われ、アルビレックス新潟と浦和レッズが対戦した。
残り3試合となった今季のJ1リーグ。年間順位で14位の新潟は、J2降格となる16位との勝ち点差がわずかに「2」と、負けられない戦いが続く。先発にはレオ・シルバやラファエル・シルバらが起用された。
対する浦和は15日に2016JリーグYBCルヴァンカップ決勝でガンバ大阪を下して今季初タイトルを獲得。セカンドステージと年間順位でも首位に立っており、他会場の結果次第では今節にもセカンドステージ優勝が決定する。先発には槙野智章や武藤雄樹、興梠慎三らが名を連ね、柏木陽介はベンチスタートとなった。
立ち上がりは新潟が積極的な姿勢を見せたが、先制したのは浦和だった。7分、自陣右サイドでボールを持った遠藤航がディフェンスラインの裏にロングパスを送ると、抜け出した興梠がDFに体を寄せられながらも左足のシュートをゴール右に沈めた。
しかし新潟もすぐさま反撃に出る。15分、ハーフウェイライン付近で相手のミスからボールを奪ったラファエル・シルバがスピードを活かしたドリブルでエリア内まで持ち込み、最後はGK西川周作の股下を抜くシュートで試合を振り出しに戻した。
追いつかれた浦和は34分、エリア手前右でFKを獲得すると、高木俊幸が直接狙ったが、枠の右上を捉えたシュートはGKに阻まれた。さらにこのプレーで得た右CKに遠藤がヘディングで合わせたが、シュートはゴール右上に外れ、勝ち越しとはならない。
一方の新潟は40分、高い位置でボールを奪った成岡翔が左右に開いた味方選手を囮に使ってシュートまで持ち込んだが、ここはDFにブロックされてしまった。
このまま1−1で前半を折り返す。
後半に入ると、新潟が59分に成岡との交代で鈴木武蔵を投入。浦和も64分に武藤との交代でズラタンをピッチに送り込んだ。
浦和は68分、エリア内で粘った興梠のヒールパスを駒井善成が左足ダイレクトで狙ったが、シュートはわずかに枠の左へ外れた。直後の69分、浦和は高木を下げて李忠成を投入した。
新潟は77分、右サイドからのアーリークロスに中央の鈴木がダイビングヘッドで合わせてネットを揺らしたが、ここは惜しくもオフサイドの判定で得点は認められなかった。
このまま終盤に差し掛かった90分、浦和は左サイドから仕掛けると、関根貴大のパスをエリア内の李がスルー。最後は興梠が左足でゴール右上に蹴り込み、土壇場で勝ち越しに成功。結局これが決勝ゴールとなり、浦和が2−1で勝利を収めた。浦和はこれでリーグ戦5連勝となり、年間首位をキープ。ただ、3位川崎も勝利を収めたため、セカンドステージ優勝決定は次節以降に持ち越されることとなった。
次節、新潟は29日にG大阪と、浦和は同日にジュビロ磐田と、それぞれ敵地で対戦する。
【スコア】
アルビレックス新潟 1−2 浦和レッズ
【得点者】
0−1 7分 興梠慎三(浦和)
1−1 15分 ラファエル・シルバ(新潟)
1−2 90分 興梠慎三(浦和)