レスターのヴィチャイ・スリヴァッダナプラバ会長の生死の確認がとれた。レスター公式が発表している。
27日、FW岡崎慎司が所属するレスターのホームスタジアム『キング・パワー・スタジアム』の周辺でスリヴァッダナプラバ会長が所有するヘリコプターが墜落した。
目撃者の話によると、同日に行われたプレミアリーグ第10節のウェストハム戦(1−1)終了から約1時間後、キング・パワー・スタジアムから離陸したヘリが直後に発火し、付近の駐車場に墜落したようだ。その後、ヘリの搭乗者の確認がされ、スリヴァッダナプラバ会長が搭乗していたことが判明。会長は逝去し、同乗者の5人全員が亡くなった。なお、副会長とディレクターは無事。
『BBC』によると、目撃者は当時の状況について「後ろのプロペラが作動していなかったため、スピンしていた。騒がしくなったかと思えば、静かになり、その後大きな衝撃があった。そして巨大な火球があった」と話しているという。
タイ人のスリヴァッダナプラバ会長は2010年にレスターの所有権を獲得し、4年後には会長に就任。自身の誕生日を祝い、ビールとケーキを観客に無料提供したことや、2015−16シーズンプレミアリーグ制覇の時にはご褒美として選手全員にベンツ贈呈したことでも話題になり、サポーターや選手、クラブ内外から慕われていた。なお、フォーブスによると、49億ドル相当(約5483億円)の資産を所有する億万長者だという。
同クラブは公式Twitterなどを通じ、会長の死を悼んでいる。